大阪中之島美術館
大阪が誇る近現代美術とデザインのコレクションを所蔵・公開する美術館
中之島に誕生したモダンアートの聖地
2022年(令和4)2月に開館した、中之島の新たなランドマーク。大阪市が所有する豊富な近現代美術とデザインのコレクションを所蔵・公開することを目的に建設された、日本屈指の美術館である。遠藤克彦建築研究所が設計を手がけた建物は、黒一色に彩られた直方体の外観で、内部は1~5階を貫く「パッサージュ」と呼ばれる吹き抜け構造になっている。展示室は4、5階で、1~2階にはカフェやレストラン、ミュージアムショップなどが入居しているほか、多目的スペースやホールでもさまざまな展覧会やイベントが随時開催され、展覧会鑑賞者でなくても楽しめる。この大阪中之島美術館の開館により、南側に隣接する国立国際美術館と一体となった、新たなアートゾーンが中之島に誕生したのである。
近現代の世界的名画を数多く所蔵
大阪中之島美術館の歴史は、1983年(昭和58)に実業家・山本發次郎の遺族から大阪市に寄贈された、574点の作品から始まる。このコレクションには、傑作《郵便配達夫》を含む佐伯祐三の作品33点など、優れた近代絵画が多数含まれていた。これらの作品を展示・公開するため、1983年8月に大阪市制100周年記念事業の基本構想の一つとして建設が発表され、翌年には準備室も設置される。また大阪市もアメデオ・モディリアーニ《髪をほどいた横たわる裸婦》などの海外の名画を次々と購入したほか、篤志家からの寄贈も続き、質・量ともに日本屈指のコレクションが形成されていった。しかしバブル経済の崩壊や市の財政難などの影響により、美術館建設計画は二転三転する。その結果、準備室の設置から開館までに実に30年以上の歳月を要することとなったのである。
話題の企画展が随時開催
開館に際し、これらコレクションから選りすぐりの作品を紹介する展覧会「Hello! Super Collection 超コレクション展 -99のものがたり-」(2022年2月2日~3月21日)が開催された。4階と5階の展示室すべてを使用し、佐伯祐三やモディリアーニのコレクションはもちろん、2010年(平成22)に閉館したサントリーミュージアム[天保山]から寄贈されたポスターコレクションや、小出楢重など大阪ゆかりの作家のコレクションなど、約400点が公開された。なお本館に常設展示はなく、開催される企画展は所蔵するコレクションの展示に限らないが、「モディリアーニ ー愛と創作に捧げた35年ー」(2022年4月9日~7月18日)、「ロートレックとミュシャ パリ時代の10年」(2022年10月15日~2023年1月9日)など、コレクションを軸とした企画展も定期的に開催されている。今後もさまざまな企画展が開かれる予定になっているので、新たな作品との出合いを楽しみにしたい。
※本記事は2023年1月時点の情報を元に作成されており、掲載されている館内の様子が現状とは異なる場合があります。
スポット詳細
- 住所
- 大阪府大阪市北区中之島4-3-1 地図
- エリア
- 中之島エリア
- 時間
-
10:00-17:00(最終入場16:30)
※展覧会により異なる - 休業日
-
月(祝日の場合は翌平日)
※展覧会により異なる - 料金
-
展示室への入場料が必要
※展覧会により異なる - 駐車場
- あり(72台)
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯、DISCOVER、Diners Club)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(Suica、QUICPay、iD、nanaco、WAON、楽天Edy)
- Wi-Fi
- あり(Osaka Free Wifi)
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
- 【昼】1,001-3,000円
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン
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