びわ湖大津館
国内外のセレブをもてなした旧琵琶湖ホテルをリニューアル
昭和初期に開業した格式高い迎賓館
JR湖西線大津京駅または京阪近江神宮前駅から柳が崎湖畔公園に向かって徒歩約15分。1934年(昭和9)にオープンした旧琵琶湖ホテルは、昭和天皇をはじめ皇族方、ヘレン・ケラー、川端康成や志賀直哉といった文豪、アメリカの俳優ジョン・ウェイン、世界の舞台で活躍したスポーツ選手まで、国内外の著名人をもてなす格調高き迎賓館の役割を担った。華麗で緻密な装飾が施された城郭を思わせる桃山様式をベースに、和と洋を巧みに融合させた建物は、東京の歌舞伎座や明治生命館などを手がけた岡田建築事務所(岡田信一郎創設)が設計。開業から半世紀以上経ち、南へ約3kmの地に移転・新設されることになったため取り壊しの危機に瀕するも、市民らの熱意により耐震改修工事を経て再生されることとなり、2002年(平成14)、「びわ湖大津館」として新たな道を歩み出した。
クラシカルな館内をぐるりと巡る
3階建ての建物は、現在レストランやショップ、貸会議室、貸ホール、市民ギャラリーとして活用されている。真紅のカーペットがいざなうエントランスロビーや、外貨を日本円に替える両替所のほか、館内で無料見学が可能なのは2階奥の展望テラスと、ホテル時代の特別室に旧琵琶湖ホテルの歴史や歩み、ゆかりの人物などの写真や資料、パネルを並べた3階の特別展示室。フロントに申し出れば、当時の木製の窓枠や照明器具、欄干付きの小部屋が残る「桃山」の部屋も見学可能。1階の琵琶湖側、ベルギーの港町をイメージしたレストラン「ベル ヴァン ブルージュ」では、吟味した食材を使用し、ソースまで手作りにこだわることを信条とした自然派の創作フレンチや、ベルギービール、スイーツが楽しめる。
四季の花咲くイングリッシュガーデン
旧本館の東隣に広がるイングリッシュガーデンもおすすめ。石や岩、アンティークレンガ、スイレンの池や湖の借景を生かしてデザインされた優美な庭で、特に5月中旬~6月中旬と10月下旬~11月中旬に見頃を迎えるバラの季節が人気。著名なローズソムリエが監修するバラは希少種のオールドローズから最新のモダンローズまで約300種3000株と、県下最大級を誇る。「音楽家ゾーン」にはチャイコフスキー、ヨハン・シュトラウス、「皇室ゾーン」にはマリーアントワネット、プリンセス・アイコなど、テーマにあわせた品種を集めたゾーンも。花々の可憐な香りに包まれてガーデンをそぞろ歩いたり、レイクビューを楽しみながらランチやスイーツを味わったり、クラシカルな空間で優雅なひとときを過ごしてはいかが。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 安土桃山城を思わせる佇まい-戦国武将が正面玄関から現れてきそうです-
- 「比叡山延暦寺椿堂」を後にして「びわ湖大津館」に夕食を取るため向かいました。向かったホテルのレストランは、ベルギーの港町をイメージしたフレンチレストラン「ベル ヴァン...
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- 旧琵琶湖ホテル、昔の栄華がしのばれます。
- 外国客向けに戦前に建築されたホテル。建物外観や正面玄関、ロビーのあたりに昔の面影を残します。3階の旧特別室が開放されていて、ホテル時代の写真などが展示されています。現在はレストランやお土産屋さんなどが入っています。それにしても、建て替えられて浜大津駅近くに移転した琵琶湖ホテルに伝統的でクラシカルな雰囲気が全くなく、この建物と似てもいないのは、残念なところです。
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- ゆっくりできました
- 館内のケーキセット、立派なお値段ですが、味といい館内の雰囲気といい、十分な価値のあるものだと思います。
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