武蔵国分寺
奈良時代から1200年の歴史を引き継ぐ「万葉の寺」
奈良時代に聖武天皇の詔(みことのり)によって建立された壮大な武蔵国分寺は、律令制の終焉とともに衰退し、残されていた金堂などの堂宇も1333年(元弘3)に戦乱で焼失した。このときに「戦火から自ら歩いて脱出した」と伝承される薬師如来像を本尊として、1335年(建武2)に薬師堂が建立される。その後、宝暦年間(1751~1763年)に新しい薬師堂と仁王門が国分寺崖線(がいせん)の上に建立され、現在の真言宗豊山派武蔵国分寺にいたっている。薬師堂は武蔵野の面影を残す雑木林のなかにあり、都立武蔵国分寺公園や散策路の「お鷹の道」とも隣接している。薬師如来は無明(暗愚な精神)という心の病を治す仏だが、人々の疾病を治し災禍を消す現世利益もあるため、江戸時代の近隣の村民に深く信仰されていた。本尊の薬師如来坐像は1914年(大正3)に国宝に指定されたほどの逸物(現在は国指定重要文化財)で、毎年10月10日に御開帳される。本堂の境内には、奈良時代の人々が万葉集で詠んだ歌の題材となった植物およそ160種を集めた「万葉庭園」が設けられている。植物ごとに和歌がプレートに記されており、その一つひとつが心にしみる。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 武蔵国の国分寺
- 鎌倉末期、新田義貞と鎌倉軍の分倍河原の戦いで奈良時代に創建された国分寺は焼失したため、新田氏が薬師堂を再建したものが今日の国分寺になっています。現在の薬師堂や仁王門は江戸中期に再建されたもので歴史を感じさせます。楼門は別のお寺から明治期に移築されたものですが、立派な建物です。コロナの影響で御朱印は受け付けていませんでした。
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- 武蔵国の中心
- 奈良時代全国に建てられた国分寺のうち現在の埼玉千葉神奈川の一部まで含んだ広大な武蔵国のものがこちらです。14世期に焼失後近くにある国分寺跡から山のほうに移設されましたが、崖線を背景に神々しい雰囲気があります。時期的に花が少なかったですが万葉植物園や楼門、薬師堂も見所です。
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- 山門や薬師堂は見ごたえがあります。
- 国分寺付近の散策で薬師堂側から来ました。だんだんと山を下りるルートになってしまい通常と逆になってしまったのですが、薬師堂やその山門が立派なのでビックリしました。
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