吉祥寺プティット村

道行く人々が思わず足を止めるユニークな外観。扉を開けて物語の世界へ

絵本の世界へようこそ！

JR吉祥寺駅北口から徒歩約7分、個性的なショップやレストランが並ぶ中道通り商店街を歩いて行くと、ひときわ目立つ不思議な建物が現れる。吉祥寺プティット村は、「吉祥寺に絵本の世界をつくろう」というコンセプトのもと2018年(平成30)に誕生した、猫カフェをはじめ、セレクトショップやティーハウスなどが集まる複合施設。ツタがからまる緑色の建物、キノコみたいな塔など、絵本の世界から飛び出したお城のような外観にワクワク感が高まる。門をくぐって一歩足を踏み入れれば、そこはメルヘンの世界。緑の木々がやさしい影を落とし、小川がさらさらと流れ、まるで森のなかに迷い込んだよう。よく見ると、小人が現れそうな小さな扉、かわいい猫のオブジェなども。楽しい仕掛けや写真映えスポットが盛りだくさんで、思わずテンションが上がる。

緑に囲まれた中庭。奥に見える水色の扉が「Cat Cafeてまりのおしろ」

不思議な猫のお城でくつろごう

中庭を抜けて、いちばん奥にある建物が「Cat Cafeてまりのおしろ」。木の扉を開けて「入城」すると、そこは猫たちがつくったヘンテコなお城。洞窟のような小部屋や猫用のトイレの入り口があったり、名画をモチーフにした猫の絵が飾られていたり、遊び心いっぱいの空間で、猫たちが気ままに暮らしている。食いしん坊の「きびたろう」、エレガントな「サブリナ」、甘え上手な「じゃじゃ丸」など、20匹ほどいる猫ちゃんはそれぞれ個性豊か。人に慣れている猫も多く、ひざの上に乗ってくることも(抱っこはNG)。タイミングがあえば、猫のご飯タイムにも遭遇できる。また手作りフードから本格スイーツ、ドリンクまで、カフェメニューが充実しているのもうれしいポイント。時間制限なしで延長料金もかからないので、好きなだけ猫たちとたわむれながらまったりと過ごそう。

ニャンともかわいらしい猫たち。おやつ(308円～)をあげることもできる

猫たちがいっせいに集まるご飯タイムは絶好のシャッターチャンス！

個性的なショップで宝物探し

猫たちと思う存分触れ合ったら、ショッピングを楽しもう。キノコのような建物の2階に店を構えているのは、大人の女性のためのセレクトショップ「Arrivee et Depart(アリヴェデパール)」。こぢんまりとした店内に、洋服やバッグ、アクセサリーやインテリア雑貨など、胸がときめくアイテムがぎっしりと並んでいる。国内外の人気アーティストたちが生み出す作品は、ここでしか手に入らないオリジナリティあふれるものばかり。1点モノが中心なので、お気に入りを見つけたら即お買い上げがおすすめ。

カワイイを詰め込んだ「アリヴェデパール」は女性にとって夢のような空間

買い物を楽しんだあとは「TEA HOUSE はっぱ」でひと休み。木のぬくもりに包まれた店内で、こだわりの紅茶やハーブティーなどをスイーツとともに味わえる。ヘルシーなフードメニューもあり、ランチタイムや小腹が空いたときにもぴったり。また1階入り口脇にある「吉祥寺みちの駅」では「武蔵野クラフトコーラ」をはじめ、オリジナルのドリンクやスイーツを販売している。陶芸・ガラス作家の作品や植物、地域とコラボしたユニークなお土産も扱っていて、密かな人気商品となっている。苔テラリウムのワークショップ(空きがあれば予約なしでもOK)も行っているので、気軽に立ち寄ってみよう。

森のなかに迷い込んだような「TEA HOUSE はっぱ」で至福のティータイムを

テイクアウト専門の「吉祥寺みちの駅」。購入したドリンクやスイーツは中庭のベンチでも飲食可