石井農園 Erdbeere(エルドヴェアー)
6品種のイチゴ狩りを楽しめる都心近くの農園
住宅街に突如現れるイタリア野菜とイチゴの楽園
JRと東京メトロが通る西船橋駅の南口から、線路に沿って10分ほど歩いた場所に石井農園はある。周囲はマンションや一戸建てが並ぶ住宅街で、農園があるのは珍しい場所だ。ここで作られているのが、おもにイタリア野菜というのもまた変わっている。紫アスパラガス、トマト、キュウリなど、年間を通じて150種類ほど栽培し、レストランの関係者も購入しに訪れるそうだ。
石井農園ではイチゴにも力をいれており、大小合わせて15棟のビニールハウスで栽培している。また、冬から春にかけてはイチゴ狩りを実施。交通アクセスがよく、たくさんの品種を楽しめることから人気を集めている。
品種もさまざま。摘み放題が楽しいイチゴ狩り
イチゴ狩りが行われるのは、2月上旬または中旬からゴールデンウィーク前後までの間。水曜と土曜のそれぞれ1日4回実施され、時間帯や料金は時期により変わる。コロナ対策のため人数制限があり、完全予約制なので事前に電話または店頭で予約をしておこう。このほかに、4月の毎週火曜には夜のイチゴ狩り「ナイトストロベリーツアー」も行われており、会社帰りに楽しむ人も多いという。
イチゴ狩り用のビニールハウスには、グループごとにテーブルと椅子が用意されている。プラスチックのトレイとビニール手袋をもらい、約40分間のイチゴ狩りを開始。畝ごとに6品種ものイチゴが植えられているので、どれをたくさん食べるかはあらかじめ決めておくといい。ちなみに甘くておいしいイチゴは、ヘタの近くに裂け目があったり、ヘタが反っていたりするそうだ。
おいしいイチゴと、それを作るための農家の苦労
イチゴを摘んだら食べ比べして、品種ごとの味や食感の違いを楽しもう。「紅ほっぺ」はフルーティーな酸味とコクがあり、「章姫(あきひめ)」は酸味が少なく甘みが強い。「ピーチベリー」は桃のような芳香をもつ、石井農園の人気ナンバーワンの品種。「やよいひめ」は実が大きく、甘みも酸味も楽しめる。「星の煌(きら)めき」はまろやかさとコクがある、人気の品種。また、「おいCベリー」は甘みが強く、長期間楽しめるのが特徴だ。
石井農園のイチゴは、極力農薬を使わずに育てているので安心して食べられる。害虫のアブラムシは天敵のコレマンアブラバチで防いでおり、植物活性化や殺菌効果がある強酸性水・強アルカリ水も使用。受粉のためにはミツバチをレンタルしている。5月にイチゴが終了してから9月に苗を植えるまでの間は、小麦ふすまなどを使う土壌還元消毒を行っているという。おいしくて形のよいイチゴを育てるには、多くの苦労があることを知っておきたい。
イチゴ狩りのあとに立ち寄りたい直売所
農園の直売所では、シーズン中はイチゴの購入も可能。普通、市販のイチゴは赤くなりきらないうちに収穫されるが、ここで販売されているイチゴは完熟したあとに摘み取ったもの。イチゴ狩りをしない場合でも、おいしいイチゴを味わえるのがうれしい。また、1年を通じて季節のイタリア野菜や、新鮮な日本の野菜も販売しているのでチェックしてみよう。イタリア野菜は特に冬に多くの種類が並ぶという。
石井農園は、さまざまな企業とイチゴのコラボレーションも行っている。直売所では、船橋アンデルセン公園内のジェラート店「アルトポンテ」と共同で開発した「苺のジェラート」も販売。シャーベット、ミルク、マーブルの3種類があり、どれもフレッシュなイチゴの風味を楽しめると評判だ。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン