桧原亭

桧原湖から喜多方方面へ向かう国道459号線沿いにある

裏磐梯のレジャーで利用しやすい休憩所

磐梯山周辺には1町村に1か所の割合で「道の駅」があり、「道の駅 裏磐梯」は1997年(平成9)に磐梯高原にオープンした。敷地内には建物が2棟立っており、レストランや土産物などの売店が入る棟と、あとから増築された農産物直売所がある。レストラン桧原亭は敷地の右側の棟にある。レストランの外にはテントの張られたテラス席も用意されていて、晴れた日には外で食事をすることもできるのが気持ちいい。また、テラス席に限ってはペットと食事ができるのもうれしい。

木のぬくもりの感じられる室内。奥にはテラス席が用意されている

裏磐梯の名物、会津山塩ラーメンを味わおう

レストランの人気メニューは北塩原村特産の会津山塩を使った山塩ラーメン(800円)だ。「会津山塩」とは大塩裏磐梯温泉の温泉水を煮詰めて作る塩で、江戸時代から作られていたという。塩化物泉の温泉水は塩分濃度が1％と低く、煮詰めて濃縮するのに時間がかかるそうだ。ミネラルが豊富で角のないまろやかな味わいが特徴で、いろいろな料理によくあう。会津山塩を使ったスープは透明に澄んで、あっさりとしてシンプルな味だが、じわじわと口の中にうまみが広がってくる。このスープがくせになって、桧原亭を訪れる人も多いという。また、地粉を使った手打ちの会津そばや高原野菜の天ぷら、桧原湖で獲れるいわな、会津地鶏の卵、ソースカツ丼など、地元の食材や名物や季節の素材を使ったメニューもそろう。

低温調理のチャーシュー、ほうれん草、ネギ、メンマが載る。喜多方の縮れ麺にスープがよくからみ、のどこしもよい

会津山塩とヘーゼルナッツを使ったジェラートも人気

この道の駅のもう1つの人気がジェラート。会津産の牛乳を使った手作りジェラートはコクがあり、まったりした味わい。会津山塩を使った「山塩」味がいちばん人気だが、「ヘーゼルナッツ」や「カフェオレ」など、季節の約10種の味がそろう。ひとつのコーンまたはカップに2種類まで盛れるので、好みの味とチャレンジしたい味のジェラートを組み合わせて2つの味を味わうのもいいだろう(シングル、ダブルともに400円)。

ナッツのような味わいの「ヘーゼルナッツ」(左)とミルクと塩味がマッチした「山塩」(右)のジェラート

ジェラートを販売している「森のアイス工房」は春から秋まで営業

特産物や地元の高原野菜も販売

道の駅の楽しいところは、地元の特産品が一堂に集まるので、朝採りの新鮮野菜なども販売されていることだ。農産物直売所には、地元の農家が丹精込めて育てたトマト、キュウリ、トウモロコシなどの高原野菜がたくさん販売されている。また、レストランの反対側にある土産物販売コーナーでは、北塩原村の特産物を販売。会津山塩をはじめ、家庭でも楽しめる土産用の会津山塩ラーメンや手作りジャム、ハーブティー、はちみつなどもおすすめだ。同じ建物の2階には展望台があるので、買い物や食事を楽しんだら、桧原湖の景色を望みながら休憩してもいい。

農産物直売所には季節の野菜がずらりと並ぶ

北塩原村の特産品のなかで人気はやはり会津山塩を使った商品だとか

2階の展望台では椅子に座って桧原湖の景色をのんびり眺められる