中山風穴
夏の暑い盛りに訪ねたい天然のクーラースポット
正式名称は「中山風穴地特殊植物群落(なかやまふうけつちとくしゅしょくぶつぐんらく)」。標高約855mの「中山(金塚山)」という山の中腹にある。中山は約200万年前の火成岩(かせいがん)でできており、なかでも柱状の安山岩(あんざんがん)はもろく崩れやすく、それが山のふもとに積み重なることで無数の隙間、すなわち風穴をつくった。その風穴に、冬の冷たい空気が取り込まれ、岩が冷やされると、その岩の冷たさは夏まで蓄積。そして夏になると、今度は温かい空気が取り込まれ、冷たい岩の隙間を通る間に冷やされ、冷風が風穴から出てくる。このため、実際の標高より涼しい気候環境がつくられ、本来育たないはずのイワダレゴケやオオタカネバラ、ベニバナイチヤクソウなどの特殊植物の群生が見られる。これが、学術的に価値があることから、1964年(昭和39)に国の天然記念物に指定された。6つの風穴指定地を巡る遊歩道はハイキングにもってこい。特殊植物は5月中旬から8月中旬が開花期で、指定地ごとに特徴が異なる。帰り際に「冷風体験施設」に立ち寄れば、より風の冷たさを実感できる。とにかく暑い夏の盛りに足を運んでほしい場所だ。
スポット詳細
- 住所
- 福島県南会津郡下郷町湯野上字中山 地図
- エリア
- 大内宿・南会津エリア
- 電話番号
- 0241691144
情報提供: ナビタイムジャパン