大石田そば街道

通り

地域の気候ともてなしの文化が作り上げた「そばの里」

かつて最上川舟運の河岸場として栄え、そば栽培に適した気候の山形県大石田町。腕自慢のそば屋が16店舗点在することから、「そば街道」と呼ばれるようになった。そば好きならぜひ訪れたいエリアだ。

ほどよいコシがあり、のどごしなめらかな田舎そば} ほどよいコシがあり、のどごしなめらかな田舎そば

山深い場所にあるそばの名産地

山形県内陸地方のやや北部に位置する大石田町。消費量や店舗数から「そば王国」という異名をとる山形県にはいくつもの「そば街道」が存在するが、なかでも「大石田そば街道」は「そばの里」として多くの人々が訪れる場所だ。町の平野部と山間部に手打ちそば屋が点在し、それぞれの個性が発揮された自慢のそばを提供している。大石田が「そばの里」と呼ばれる所以は、その気候だ。昼と夜、夏と冬の寒暖差が激しい大石田はそば生産に極めて適しており、県内でもトップクラスの玄そば(げんそば)生産量を誇る。また、町内でもそば処として有名な次年子(じねんご)地区の「次年子そば」や、明治以降に来迎寺(らいごうじ)地区で守られてきた大粒の「来迎寺」などの在来種を使ったそばは、現地に赴かなければ食べられない味だ。

山の恵みがたっぷり入った山菜そば。寒い時期には体の芯まで温まる一品} 山の恵みがたっぷり入った山菜そば。寒い時期には体の芯まで温まる一品

大石田そば街道ができるまで

「大石田そば街道」が結成されたのは1998年(平成10)のこと。現在では腕自慢の手打ちそば屋15店舗が加盟している。昔から大石田では、人が集えば手打ちそばを振る舞うという風習があったが、「焼畑は男の仕事、そば打ちは女の仕事」と考えられていた。どこの家にもそば打ちの道具があり、そば打ちの技術は母親世代から娘世代へと受け継がれ、おのおのの家庭の味を作っていったという。そのなかでもおいしいと評判になった家が、農家の軒先に暖簾を掲げて店を始めたというのが大石田そばの始まりなのだとか。その影響か、現在でも大石田のそば屋では女性がそばを打つところが多いという。また、もてなしの気持ちを象徴したような家庭料理のお通しが付く店も。大石田町がはぐくんできたそば文化をぜひ肌で感じてみよう。

大石田そば街道で唯一更科そばを提供する「わらぐちそば」のイチオシは冷たいそばだとか} 大石田そば街道で唯一更科そばを提供する「わらぐちそば」のイチオシは冷たいそばだとか

民家がそのまま店舗になったという店内は、ノスタルジックでなんとも落ち着く雰囲気} 民家がそのまま店舗になったという店内は、ノスタルジックでなんとも落ち着く雰囲気

個性あふれる各店のそばや体験メニュー

「大石田そば街道」に加盟している15店舗のメニューには、各店主の個性が現れている。山菜や漬け物といったおふくろの味が楽しめ、太打ちの田舎そばがお代わり自由という「七兵衛そば」や地酒も楽しめる「そば処 善之助」、大石田そば街道で唯一の更科そばを提供する「わらぐちそば」などさまざま。また「そば処 ふうりゅう」はJR大石田駅構内にありながら、伝統の手打ちそばを食べられるという。「大石田そば街道マップ」や「大石田そば街道パンフレット」には地図や各店舗の営業情報が載っているので参考にしてみて。そばを食べるだけでは飽き足らない人は、そば打ち体験にも挑戦してみてはいかが。そば打ち体験ができる店舗があるほか、大石田温泉にある日帰り温泉施設「あったまりランド深堀」でも実施している。そばの里で自分で打ったそばを味わえば思い出に残ること間違いなしだ。

大石田そば街道の加盟店舗のなかには、店の周りが田んぼや林に囲まれている店もある} 大石田そば街道の加盟店舗のなかには、店の周りが田んぼや林に囲まれている店もある

スポット詳細

住所
山形県北村山郡大石田町 map map 地図
エリア
村山エリア
電話番号
0237352111
時間
店舗・施設により異なる
休業日
店舗・施設により異なる

情報提供: ナビタイムジャパン

アクセス

map map 地図

最寄り

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