雄島
松尾芭蕉も訪れたかつての霊場
「日本三景」にも数えられる松島は美しい景勝地のイメージが強いが、中世の頃は「奥州の高野」と呼ばれ死者供養の霊場であった。その姿を色濃く伝える場所が「雄島」である。いたるところに供養塔が立ち、それらが安置された岩窟が点在していて、松島のほかの景勝地とは印象が大きく異なる。島へは松島湾に架かる朱塗りの渡月橋を渡って行き、小径を小さな波の音と鳥の声を聞きながら歩みを進めて行く。雄島には、平安時代末期に見仏上人が来島し、12年間1度も島を出ず、法華経を唱え続けて法力を得たという伝承が残されている。のちに僧・頼賢も同じように22年島を出ずに法華経を唱え続けて、見仏上人の再来と讃えられた。その徳行を伝える石碑「頼賢碑」が島の南端部に立っている。島からは、松島湾に浮かぶ双子島や大きな赤い橋が架かる福浦島なども美しく見渡せる。木陰に据えられたベンチに腰を下ろし、しばし中世の頃の雄島の姿に思いを馳せるのもいいだろう。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン
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