有限会社まん十や
遠野みやげの大定番!地元で愛される醪饅頭(さかまんじゅう)
遠野駅から徒歩2分、遠野市役所の目の前に、1908年(明治41)創業の小さな和菓子店がある。といっても、製造販売しているのは醪饅頭(さかまんじゅう)だけという、全国でも珍しい醪饅頭専門店だ。昭和初期、2代目が醪饅頭を考案してからほとんど製法を変えず、今では遠野銘菓として道の駅や物産センターでも販売されている。一般的に酒まんじゅうは、甘酒を絞ったものなどを皮に混ぜ発酵させて作るが、「まん十や」の醪饅頭は、米麹と米を秘伝の方法で発酵させた自家製の醪(もろみ)を作り、生地に混ぜる。この自家製醪が、独特かつ本格的な酒の風味を生み出し、皮をふんわりとさせてくれるという。頬張ると、口の中に酒の香りがほわっと広がり、あずきを煮てざらめを加え練り上げたこし餡の素朴な甘さとバランスが絶妙。この醪饅頭を揚げた揚げ饅頭(1個140円)は、外がカリッと香ばしく、醪饅頭とはまた違った食感を味わえる。「硬くなったらトースターで温めると、またおいしく食べられますよ」と店主が教えてくれた。朝8時から開店しているので、確実に作りたてを食べたいなら、少し早起きして出かけよう。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン