明日香村石造物
飾り用?祭祀用?飛鳥に残る謎の石造物たち
飛鳥は石の都
飛鳥は「石の都」といわれるほど、さまざまな石造物が出土している。古墳に納める石棺、棺を納める部屋・石槨(せっかく)、石を積み上げた水路、舗装の目的で敷かれたであろう敷石、祭祀のよりしろや道具としての石や石の道具、寺の柱を支える礎石、庭の装飾……。『日本書紀』には斉明天皇が土木好きの天皇として書かれているが、斉明天皇が石を詰ませたらしい垣や、祭祀に使うために創らせたような石造物が出土している。権力者たちの要望に答えるべく努力するうちに、石を加工する技術は磨かれていったのだろう。
わからないから心ひかれる、謎の石造物
実用的なものもある一方で、誰が何の目的で必要とし、どのように使用していたのかわからない謎の石造物もある。たとえば猿石のように、人にも神にも、妖怪にも見える、謎のポーズをした生き物が刻まれた石や、酒船石や亀形石造物(亀石)のように液体を流すためのような溝が掘られた石などだ。いくつかは、発見された現場で現物を見学できる。現物の大きさや置かれた場などを見て、自分なりの推理をしてみよう。
独特な存在感があるこれらの謎の石造物は、資料館や観光案内所、土産物店で、レプリカや看板が置かれていたりグッズ化もされているので、そちらも見つけてみて。
行先を計画して移動手段を考えよう
明日香村の石造物を巡る場合は、目的地を決めて、場合によっては巡る途中で移動手段を変更することも考えたい。古墳の石室に関する石造物の場合、古墳は丘陵を削るか、盛り土をして造るため、丘陵の辺り、つまり坂道の多いところにある場合が多い。天皇陵や国の史跡の場合は、観光用に整備されており、駐車場のあることが期待できるため、車でまわるとスポットからスポットへの移動時間を短縮でき、効率良く巡ることができる。
一方、亀石や鬼の俎(まないた)・鬼の雪隠(せっちん)のように、歩道沿いにある、車道が細く対向車とのすれ違いが困難などの場合は、車は駐車場に預けるか、小回りの利く自転車を借りて巡るほうが効率が良いこともある。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン
アクセス
地図最寄り
- NEARBY HOTELS -
周辺のホテル
- NEARBY RESERVED PARKING -
周辺の予約制駐車場
【予約制】akippa 見瀬町空き地駐車場
1924m
【予約制】akippa 橿原神宮周辺駐車場
1931m