宮古島市公設市場
今も昔も宮古島の人たちに愛される島の台所
市場の歴史は60年以上も続いている
市場通りと下里大通りの交差点、2階建ての大きな建物が市民の台所として親しまれている宮古島市公設市場。もともとはこの場所に下里公設市場と呼ばれていた、今の市場の前身となる施設があったが、老朽化により新たに建て替えられ、2011年(平成23)にオープンしたのが今の市場だ。朝から元気にパラソルの下で、野菜や果物などの新鮮な食材を売っているおばぁたちは、その当時から今もここで商売を続けている市場のエキスパートだ。ちょっとシャイなおばぁたちだが、話しかけてみると宮古島のことや商品のことなど、いろいろ教えてくれる。
日本一に選ばれた豆腐の店
建物内ではさまざまな店が12店舗営業している。島民がよく利用するのは、1階のB棟にある島の新鮮な魚やお肉を取り扱う店だが、ぜひ訪れて欲しいのが、元気な看板娘の出迎えてくれる島豆腐の店「まごとうふ」。オーナーのおばぁが長年続けていた豆腐屋を、現在はお孫さんが継ぎ、豆腐はもちろん、創意工夫を凝らしたさまざまな豆腐製品を販売している。そのなかでも、濃厚おぼろ豆腐は農林水産大臣賞にも選ばれたこだわりの逸品だ。その場で食べられる豆乳ソフトクリームや豆乳プリンなどもオススメ。ちなみに店の前のパラソルの下では、今でもおばぁが元気に豆腐を売っている。
元気の出るドリンク屋さん
A棟1階には青果店や黒糖や泡盛などの加工食品を扱う商店をはじめ、飲食店が数件並ぶ。オススメは宮古島の隣の離島、来間島の神様に捧げる飲み物「みき」を取り扱う「来間島みき」。島の伝統的な製法で米と麦麹を発酵させて作った、甘さのなかにほんのりとした酸味のある飲み物だ。そのままでもおいしいが島のフルーツと混ぜ合わせたスムージーも人気。続いて、ナチュラルプロテインは島の食材を使ったプロテインドリンクを販売。豆乳とバナナにスーパーフードとして話題の宮古島産無農薬モリンガを混ぜて作った元気の出るドリンクが人気だ。どちらの店主さんも気さくで話しやすいので、気になることがあったら気軽に話しかけてみよう。
島の魅力がいっぱい詰まったスポット
ほかにも、宮古そばや島の魚をランチで食べられる店や、手作りのちんすこう販売やカレーの店なども市場内にある。宮古島の市民が集う場として賑わっているが、もちろん観光客の来店も大歓迎。建物隣にコインパーキングがあるのでレンタカーで来店できるのもうれしい。島ならではのローカルな雰囲気を感じたい人はぜひ足を運んでほしい。ただし、営業時間と定休日は各店舗によって異なるので気をつけよう。また、市場周辺にはお店の立ち並ぶ通りがあるので、ついでに街歩きを楽しむのもオススメ。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン