黒島ヴィーナスロード

干潮時に牛窓沖の小島がつながる

世界でも珍しいロマンチックな海の道

条件がそろった干潮時にできる「黒島ヴィーナスロード」は黒島、中ノ小島、端ノ小島を結ぶ全長800mほどの道だ。潮の干満で海に道が現れ消えるのは、香川県小豆島の「エンジェルロード」やフランスの世界遺産「モンサンミシェル」など限られた場所でしか見られない現象だという。「ヴィーナスロード」の名称は「日本のエーゲ海」と呼ばれる牛窓にふさわしいと、ギリシャ神話の女神の名前にちなんだもの。牛窓港のすぐそば、海に面したリゾートホテル「ホテルリマーニ」の桟橋から小さなボートに乗り、約10分で黒島に着く。

ホテルリマーニの小さな桟橋が発着場所だ

小さなボートで黒島を目指す

約60分の小さな旅で非日常の世界を楽しめる

通年のツアーとしてホテルリマーニが潮位のいい日に、1日1回ボートを運航している。夕方の運航ならすばらしい夕景を見られることも。ボートの出航日時はホテルリマーニの公式サイトで確認しよう。月に数回「ジャブジャブの日」と記されているのは、潮位がくるぶしの高さまである日のこと。ビーチサンダル、タオルなどを持参することが必須だ。5-11月は出航から戻るまでの所要時間は60分、大人2500円。12-4月は所要時間40分で大人2200円。大人2人からの運航で予約が必要だ。

黒島とつながるのは中ノ小島と端ノ小島

縁結びロードとも呼ばれるパワースポット

海にできた砂の道を歩くと、近くに小魚が泳ぐ様子を見ることができる。そして、ここはパワースポットとしても注目されている。中ノ小島にあるハート型の天然石「女神の心」はふたりで触ると恋愛が成就するといわれるので探してみよう(ただし、簡単に見つけられないこともある)。黒島ヴィーナスロードは瀬戸内エリアを本拠地として活動するアイドルグループ「STU48」初のオリジナル楽曲『瀬戸内の海』のプロモーションビデオにも登場する。

カップルで渡ると幸せになれるかも

中ノ小島から黒島に向かう帰り道。透明な海に子魚の群れが見えることもある

帰りの船上から見る(左から)黒島、中ノ小島、端ノ小島