葛城修験(友ヶ島)
葛城修験始まりの地、和歌山市加太へ行ってみよう!
法華経の経典が納められた場所を巡る、巡拝の旅
大阪と和歌山の府県境を走る「和泉(いずみ)山脈」、大阪と奈良の府県境にそびえる「金剛(こんごう)山地」、この一帯を「葛城(かつらぎ)」と呼ぶ。修験道の開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)が今から1300年前に初めて修行を積んだ地といわれ、この地の28か所に法華経の経典を埋納したとされる。この28か所の経塚(経典を埋めた場所)や周辺の滝、寺社などを巡る修行が「葛城修験」だ。崖をよじ登り沢を伝い、修験道は道なき道をゆく険しいものだが、一方で近年では行場(ぎょうば・修行の場所)の近くまで車の乗り入れができるなど、アクセスが良くなっているのも事実。現在はハイキングルートになっている場所も、実は葛城修験の道だというところもあるから驚きだ。
行場と隣り合わせの、レトロな観光地
本格的な修行体験はできなくても、葛城修験の舞台を訪れてその雰囲気を感じてみるのはいかがだろうか。第一の経塚がある場所は、和歌山市加太にある友ヶ島。レトロな雰囲気で観光客に人気の島だ。友ヶ島へは加太港よりフェリーで約20分。今は気軽にアクセスできるが、かつての修験者たちはまず海を越え何の助けも得られない島から修行をスタートしたのかと思うと、それだけでも修験道の厳しさがうかがえる。友ヶ島へのフェリーは天候によって欠航する場合もあるので事前に調べておくのがベスト。第一経塚へは干潮時のみ現れる岩場を渡らなければならず、現在一般の人は通行禁止になっているため、岩場の手前にある石碑(閼伽井跡・あかいあと)まで行ってそこから拝んでみよう。
身近な場所で、修験道を感じてみよう!
ほかの修験道と比べると葛城修験は険しい道が少なく、里に近いことが特徴で、一般の人でも体験しやすい修験道となっている。また、加太には日帰り温泉や地元の海鮮を使った食事処など、体を癒やしてくれるスポットがすぐ近くにある。歩いて疲れたあとの温泉はやみつきになるほど気持ちが良く、ぜひ体験してほしい。加太にはおしゃれなカフェやお土産店などもあるので、修験道を近くに感じながら街を散策してみるのはいかがだろうか。
スポット詳細
- 住所
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和歌山県和歌山市加太
地図
- エリア
- 和歌山市近郊エリア
- 電話番号
- 0734412424
- 駐車場
- 加太港に有料駐車場あり
- 備考
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※加太港から友ヶ島汽船で約20分。加太港へは、南海電鉄加太駅下車徒歩約20分。
※電話番号は葛城修験日本遺産活用推進協議会事務局に繋がります。
https://katsuragisyugen-nihonisan.com/
情報提供: ナビタイムジャパン