名水百選 ごろごろ水

名水

霊山から生まれる「名水百選」に選ばれた水を自分の手で汲みあげる

修験道の開祖・役行者(えんのぎょうじゃ)が名づけた「ごろごろ水」は、カルシウムなどミネラルが含まれた弱アルカリ性軟水。県外からもポリタンクを山のように積み、汲みに来る人の絶えない名水だ。

蛇口が並ぶ、ごろごろ水採水場} 蛇口が並ぶ、ごろごろ水採水場

採水所は、役行者修行の入り口のすぐ近く

環境庁(現環境省)の「名水百選」に選ばれた洞川湧水群は、ごろごろ水・泉の森・神泉洞の3つからなる。このうち、「ごろごろ水」は採水所を洞川財産区が管理し、施設利用料を払えばみずからの手で必要なぶんだけ汲むことができるのが魅力だ。
修験道の開祖・役行者が、洞窟の奥から小石が転がるような音を反響させながら流れ出る清水の様子から名づけたごろごろ水。採水場は、温泉街を抜け、まっすぐ大峯山へ向かい、洞川エコ・ミュージアムセンター、販売用ごろごろ水製造元の「名水の里」、役行者が「一之行場」として開いた蟷螂(とうろう)の岩屋と呼ばれる洞窟への降り口の前を通り、山伏が入山する「女人禁制門」に向かう途中にある。

ごろごろ水採水場は、行場の前を通り過ぎた先にある} ごろごろ水採水場は、行場の前を通り過ぎた先にある

ミネラルが含まれた天然水

ごろごろ水は採水場の道向かいにある五代松鍾乳洞(奈良県の天然記念物に指定)付近の石灰岩相から湧出している。水質はph8.2と弱アルカリ性で、石灰岩からのカルシウム、マグネシウムなどを含有する体にうれしい名水。まろやかなアルカリ性の天然水として人気がある。
五代松鍾乳洞の入り口左手辺りに、ごろごろ水の石碑と岩からしたたり落ちる美しい湧水、「佛水秘水行者尊」と書かれた役行者像がある。恵みに感謝し、手を合わせたい。なお、五代松鍾乳洞では、屋根のない椅子の付いたモノレールにヘルメットをかぶって乗り、鍾乳洞内も狭く、面不動鍾乳洞と比べてより冒険感があふれる鍾乳洞だ。

五代松鍾乳洞はヘルメット着用で入洞する} 五代松鍾乳洞はヘルメット着用で入洞する

空の容器を準備して訪れよう

採水場では、駐車場の周囲に蛇口の付いた給水パイプが敷設されている。施設利用料を払いながら、空のポリタンクやペットボトルを荷台いっぱいに積んで軽トラックや大型バンで乗りつける人たちを見て、「自分の持ってきた入れ物は小さ過ぎたのでは?」と驚くことも。
レバーをひねると、豊かな水が蛇口から勢いよくほとばしる。道路とは反対側の北側エリアは、山上川に面しており、眺めも良い。施設利用料の一部は、このすばらしい眺めの地域の保全にも役立てられている。なお、ハイキングの途中で立ち寄るなら、駐車場入り口から最も近い道路側の蛇口が、歩行者専用となっている。

好きなだけ給水できる} 好きなだけ給水できる

徒歩で訪れた人専用の給水場も} 徒歩で訪れた人専用の給水場も

名水珈琲と名水豆腐

ごろごろ水ならではの味わいが手軽に楽しめるのが「名水珈琲」だ。コーヒー豆は弱酸性のため、弱アルカリ性のごろごろ水でとがった酸味が中和され、まろやかな味わいになる。洞川温泉街でもそこかしこに「名水珈琲」を味わえる店がある。
水分含有料の多い豆腐も、水のおいしさがわかりやすい食べ物のひとつだ。冷ややっこでも良し、湯豆腐はさらに良し。また、藤村酒造の日本酒「大峰山」はごろごろ水を使用した酒。清流で育ったアマゴやイワナなどの焼き魚も絶品。

疲れた体を癒やす名水珈琲} 疲れた体を癒やす名水珈琲

スポット詳細

住所
奈良県吉野郡天川村洞川686-139 map map 地図

情報提供: ナビタイムジャパン

アクセス

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