玉泉院丸庭園

庭園

立体的な庭園構成と意匠性の高い石垣群が見どころ

玉泉院丸庭園は金沢城公園の西側に位置し、藩主が楽しむプライベートな中庭として整備された。2015年(平成27)、江戸末期の姿を元に再現され、高低差のある立体的な構成や意匠性の高い石垣群が見どころとなっている。

高台からは、すり鉢状になった庭の特徴を一望できる 高台からは、すり鉢状になった庭の特徴を一望できる

3代利常から歴代藩主が丹精した庭園

玉泉院丸の名の由来は、前田家2代利長の正室・永姫(えいひめ)が利長没後、玉泉院と号して金沢城内に屋敷を構えたことにちなむ。3代利常は玉泉院没後、取り壊された屋敷跡に1634年(寛永11)から作庭を始め、歴代藩主も手を加えながら愛でたと伝わる。庭は池を巡る池泉回遊式で、庭を管理した「露地役所」のあった場所に設けられた休憩所「玉泉庵」から眺めると庭全体を見渡すことができる。コンパクトな造りは、饗応(きょうおう)の場の役割も果たした兼六園に比べ、いかにも藩主のくつろぎ空間のイメージが立ち上がってくる。「いもり堀」脇の玉泉院丸口から入ると、金沢城公園の二の丸広場奥の園路ともつながっていて観光にも便利だ。

庭に向けて全面ガラスとなっている玉泉庵。抹茶をいただきながら庭園美を満喫しよう 庭に向けて全面ガラスとなっている玉泉庵。抹茶をいただきながら庭園美を満喫しよう

随所に息づく殿様の遊び心とセンス

玉泉院丸庭園の特徴のひとつは立体的な造形である。池の底面から庭後方に配した石垣の最上端までの高低差は、6階建てビルに相当する22mもある。もうひとつは優れたデザイン性で、本来、防御の要となる石垣を、玉泉院丸庭園では滝と一体となった「色紙短冊積石垣(しきしたんざくづみいしがき)」をはじめ、石の色や形をさまざまにアレンジして積み、独創的な景観を生み出している。また、園路を歩くと水流の音が心地良く響いてくる。斜面を4段の階段状に流れ下る落差7mの「段落ちの滝」で、発掘調査で見つかった遺構を元に復元したものだ。殿様の遊び心とセンスが詰まった庭園を、「玉泉庵」で抹茶と菓子どころ金沢の上生菓子をいただきながら、ゆっくりと楽しみたい。

金沢近郊で産出する「赤戸室石(とむろいし)」「青戸室石」「坪野石」を配して造られた色紙短冊積石垣 金沢近郊で産出する「赤戸室石(とむろいし)」「青戸室石」「坪野石」を配して造られた色紙短冊積石垣

庭の斜面を下るように流れる「段落ちの滝」 庭の斜面を下るように流れる「段落ちの滝」

鼠多門・鼠多門橋の完成で新たな魅力

2020年(令和2)7月、玉泉院丸庭園と尾山神社を結ぶ鼠多門(ねずみたもん)・鼠多門橋(ねずみたもんばし)が完成し、新たな魅力が加わった。藩祖・前田利家を祀る尾山神社の境内は江戸期、隠居した前藩主、藩主側室と子女らが暮らす金谷出丸(かなやでまる)と呼ぶ場所で、門と橋は金沢城と行き来する連絡路だった。金沢城のほかの門にはない鼠多門の特徴は、外壁の海鼠壁(なまこかべ)の目地が黒漆喰(くろしっくい)である点で、その色合いから「ネズミ」の名がついたとされる。橋長32.6m、全幅5.5mの鼠多門橋は城内最大規模の木橋で、現代の安全基準に沿って鋼材を木材で覆って復元した。門、橋とも、明治期に失われて以来、約140年ぶりに往時の姿がよみがえり、都心部の尾山神社から金沢城、兼六園への回遊性が向上し、観光の利便性が増している。

約140年ぶりに雄姿がよみがえった鼠多門と鼠多門橋 約140年ぶりに雄姿がよみがえった鼠多門と鼠多門橋

スポット詳細

住所
石川県金沢市丸の内1-1 金沢城公園内
電話番号
0762343800

情報提供: ナビタイムジャパン

アクセス

最寄り

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