新宿西口 思い出横丁
昭和の味と人情で発展を続けた古き良き飲食街
人々を温かく迎え入れる都会のオアシス
JRや私鉄各線が乗り入れる新宿駅は、利用者数がギネス記録にもなっているほど多くの人が行き交う場所。そんな新宿駅の西口からすぐの場所にあるのが思い出横丁だ。2082平方メートル(630坪)ほどの土地に小規模な店がぎっしりとひしめく様子は、まるで映画のセットのよう。店舗の数はなんと80余り。広さを考えるとその密度の濃さがわかるはずだ。赤提灯が揺れるノスタルジックな街並みはどこか懐かしく、新宿近郊で働くサラリーマンや帰宅途中のOL、仲間と語らう学生など、年齢も性別もさまざまな人たちが、次々と吸い寄せられていく。
戦後からたくましく生き続けた名店街
思い出横丁のルーツは、戦後直後に焼け野原にできた露天商のマーケットだ。1947年(昭和22)頃に統制品に対する取り締まりが厳しくなると、ラーメンや今川焼きなどの商売は苦戦を強いられた。統制品ではないものといえば、進駐軍の牛や豚のモツなどだったことから、この頃から多くの店がもつ焼き屋を始めるようになったそう。その風潮は受け継がれ、現在も約60店ある飲食店のうち、半数以上がやきとり屋またはもつ焼き屋だ。建物の造りも当時の面影を残しており、思い出横丁に隣と壁がくっついた店舗が多いのは、戸板一枚で区切っていた闇市時代の名残なのだとか。
趣の異なる3本の通り
思い出横丁には、仲通りと柳通り、表通りの3本の通りが走っており、それぞれ趣が異なる。メインとなるのは仲通りで、昔は「新宿西口 思い出横丁」といえばこの通りを指したそう。人がすれ違うのもやっとという細い道は、左右に飲食店がびっしりと並び、あちこちから賑やかな笑い声が聞こえてくる。狭いカウンターのみの小さな店が多く、個人店が多い印象だ。柳通りは片側が線路に面したやや広めの道。テーブル席がメインの大きめな飲食店が多く、店先に並べられたテーブルと椅子で外飲みを楽しむ人も見られる。対して表通りは、車の通る大通りに面しており、たくさんのチケットショップがあることで知られる。飲食店はファストフードのチェーン店があるのみで、ほかの2つの通りとは雰囲気がだいぶ違う。
スポット詳細
- 住所
- 東京都新宿区西新宿1-2 地図
- エリア
- 新宿・大久保・中野エリア
情報提供: ナビタイムジャパン
アクセス
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