かつうら海中公園
リアス式海岸の美しい海を水中から眺める
未来に残すべき海
南から北上する暖流の黒潮と北から南下する寒流の親潮がぶつかる勝浦の沖合は、日本有数の良好な漁場として知られているが、勝浦の沿岸部でもたくさんの種類の海の生き物を観察することができる。海が美しいだけでなく、生物学的にも貴重なこの海域は1974年(昭和49)に南房総国定公園内の海中公園(2010年から正式名称は勝浦海域公園)に指定された。離島を除き、関東地方では唯一の海域公園で、景観が守られているだけでなく、開発の制限や環境の保全も行われている。海中公園と道路を挟んで反対側に県立中央博物館分館海の博物館がある。ここには房総の海と自然についてのさまざまな展示がある。千葉県の環境の異なる5ヵ所の海のジオラマや周辺の海に生息する生き物の標本や映像など、展示にもさまざまな工夫がされていて、子どもでも理解しやすい。海中展望塔に足を運ぶ前にここを見学しておくと、さらに興味深く水中見物ができるだろう。
海中展望塔で海底探索
公園の中心施設は1980年(昭和55)に設置された海中展望塔だ。沖合60mのところにある文字どおり海の中が見られる施設で、天候や水温などの条件で見え方はつねに変化するので水族館のようにはいかないが、自然そのままの勝浦の海中の世界に触れることができる。
まず手前の窓口で入場券を購入し、岸壁に沿って造られた遊歩道を進み、トンネルを通って反対側の入り江へ。ここからは海上に架けられた歩道橋を通って展望塔に向かう。けっこうな高さがあり、足元は岩だらけの海。海の美しさに感心するが、同時にちょっと怖さも。およそ200mの歩道橋を渡り切って展望塔へ。普通の展望塔なら上に上っていくところだがここでは96段のらせん階段を下る。なんとなく潜水艦に乗り込んでいくような気分で、狭い階段を下っていくと、青い光を放つ窓が見えてくる。
水深8mの世界をのぞく
展望塔の最下部は満潮時で水深8mになるところにある。全部で24の窓があり、すべての方向をのぞくことができる。展望塔周辺には1年を通して約90種類の魚が生息しているが、水の透明度は日々変化し、天候によっても水中の見え方が変わるので、どんな魚を見られるかはその日の条件次第だが、毎日エサ箱を展望塔の近くの海中に入れているので、魚が近くに寄って来るのは間違いない。低いところにも窓があるので、小さな子どもでも楽に海中の観察ができる。魚が泳ぎ回る海中の世界はいつまでも眺めていられるが、ひとりで長時間同じ場所を占拠するのはマナー違反。すべての窓が違う景色なのでほかの人も見られるように移動しよう。展望塔の海上部分はガラス張りの展望スペースになっており、こちらもなかなか眺めがいい。
スポット詳細
- 住所
- 千葉県勝浦市吉尾174 地図
- エリア
- 鴨川・勝浦エリア
- 電話番号
- 0470762955
- 時間
- 9:00-17:00(最終入場16:30)
- 休業日
- 無休(荒天時閉館あり)
- 料金
-
【施設利用料金】
[大人(高校生以上)]980円
[中人(小中学生)]480円
[小人(4歳以上)]220円
※その他海象状況により割引あり - 駐車場
- あり(170台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 可(展望塔内禁煙)
- 平均予算
- 【昼】1,001-3,000円
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可(展望塔内は96段の階段のみ)
- 乳幼児の入店
- 可
- ペットの入店
- 可(ケージに入れての入店)
情報提供: ナビタイムジャパン