円谷英二ミュージアム
『ゴジラ』や特撮モノのお宝がずらりと並ぶ
ウルトラマンの故郷と姉妹都市提携!?
ミュージアムのある須賀川市民交流センターはtette(てって)の愛称で親しまれる大きな建物。センターを訪れたら、中へ入る前に目の前の松明通り(たいまつどおり)にも注目を。歩道にウルトラマン、ベムスター、ゴモラなどの像があり、夜になると街路灯にそれぞれ異なる怪獣のシルエットが浮かび上がる。須賀川市はなんとウルトラマンの故郷「M78星雲 光の国」と姉妹都市提携を結んでいるそうで、市役所前のウルトラの父をはじめとして中心部のあちこちにモニュメントがあるのだ。tetteに入ってレッドキングなどの出迎えを受けたら、いよいよミュージアムのある5階へ上がろう。
精巧に作られたメカ模型の数々
ミュージアムの中央に鎮座するのは初代ゴジラスーツ。今にも発光しそうな背びれ、太い爪など迫力満点。横にはアンギラス、モスラのたまご、モゲラ、バラン、メカゴジラ、映画に登場した乗り物などのメカ模型が飾られている。奥の「クロニクルボックス」ではパネルやインタビュー映像で円谷英二の68年の生涯をたどることができる。見逃せないのがゴジラの尻尾の先にある「特撮スタジオ」。円谷英二が東宝で活躍していた頃の撮影所を再現したジオラマで、海のシーンを撮影する様子やリアルな背景画に注目を。ここで流されている映像は、豪華スタッフが最新の技術でミュージアムのために作った14分間の特別映像なので、お見逃しなく。
メカ好きで発想力が豊かな円谷少年
円谷英二は1901年(明治34)、須賀川の麹屋に生まれた。小学生の頃から飛行機が好きで、精巧な模型やエンジンを自作したこともあるという。15歳でパイロットを目指すも、教官が墜落事故で死亡したこともあって退学。電機学校在学中には証明写真ボックスの原型を発明して周囲を驚かせた。卒業後、偶然出会った監督に誘われて映画界へ。撮影技術を身につけながら生来の発想力で特撮技術を編み出し、移動撮影車、合成などを撮影に採り入れた。東宝映画『ゴジラの逆襲』で日本初の特技監督となり、その後独立して円谷プロを設立。『ウルトラQ』など多くのテレビ番組や映画を世に送り出し、いつしか人は彼を特撮の神様と呼ぶようになった。
須賀川の復興のシンボルtette
ミュージアムがあるtetteは公民館、図書館、生涯学習施設などからなる市民交流センター。須賀川市は東日本大震災で多くの家屋が全壊し、市役所や総合福祉センターなどの公共施設も損傷がひどく取り壊された。そこで震災復興事業のひとつとして造られたのがtetteだ。各フロアを横へずらしてできた吹き抜けの空間と、広々としたテラスが印象的。建築デザインも高く評価されていて、2019グッドデザイン賞金賞など多くの受賞歴がある建物だ。tetteでは図書館以外にもテーマに沿った書棚があるのが画期的。円谷英二ミュージアムにも特撮関連の本が並べられている。
(c)=クレジット
スポット詳細
- 住所
- 福島県須賀川市中町4-1 地図
- エリア
- 郡山・須賀川・白河エリア
- 電話番号
- 0248734407
情報提供: ナビタイムジャパン
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