泥湯温泉 奥山旅館
古い湯治場の情緒を色濃く残す人里離れた山奥の濁り湯
日帰りで3種の泉質が楽しめる温泉
栗駒国定公園内の高松岳(1348m)山麓にある山奥の秘湯。近くには川原毛地獄と呼ばれるかつて硫黄鉱山だったスポットがあり、鉱山が稼働していた頃には学校の分校もあった集落だったが、今では温泉宿が残るのみの大自然に囲まれた静かなスポットだ。かつての湯治客になったつもりで温泉三昧のひとときを過ごしてほしい。ちなみに、滞在時間中はいつでも入浴が可能だ。また、日帰り入浴も10時30分〜14時30分(最終受付13時30分)まで可能。秋田県の南側、奥羽山脈沿いのエリアは、泥湯温泉や秋の宮温泉、須川温泉、小安峡に奥小安などと温泉が豊富。奥山温泉には3つの源泉が湧き、源泉かけ流しのお湯は泥湯の名のとおりいずれも濁り、とろりとした肌触りで温泉風情をたっぷり味わえる。
古き良き湯治風情を残す館内へ
漆黒の外壁に切妻の茅葺き屋根が印象深い奥山旅館。火災での全焼を受けて2019年(平成31)にリニューアルオープンした新しい建物だが、随所に日本の伝統技法が施されており、まるで昭和初期の湯治宿に訪れたような感覚を覚える。特にノスタルジー感を醸し出している玄関の茅葺き屋根は、秋田県横手市の若い茅葺き職人が中心となって葺きあげたものだという。日帰りで利用できる湯船は男女合わせて5つで、単純泉が注ぎ込む大露天風呂、白濁した硫黄泉が楽しめる混浴露天風呂、女性専用露天風呂、そして男女それぞれの内湯がある。3種類の源泉は湯量豊富な上に鮮度も高く、どれもかけ流しの湯を堪能できる。もとは無色透明だった湯を、天狗が「お米の磨ぎ汁のようにすっと白く濁らせた」という伝説が残っている。
徒歩圏内にある川原毛地獄と川原毛大湯滝
奥山旅館から車で5分ほどで、今も火山性ガスが吹き出して硫黄臭が漂い、灰白色の溶岩で覆われた「川原毛地獄」に到着する。ここは日本三大霊山のひとつといわれ、緑で覆われた山のなかに突如として草木も生えない荒涼とした景色が広がっている。徒歩でのアクセスも可能だが舗装された急斜面を25分歩くことになる。川原毛大湯滝はまさに温泉の滝。その滝壺は7月から9月中旬頃まで天然温泉として入浴可能で、水着に着替えて入浴する。車でアクセスする場合はだいぶ回り道になるが、川原毛大湯滝近くの駐車場を目指そう。なお、冬季は積雪のためアクセス不可能となる。
スポット詳細
- 住所
- 秋田県湯沢市高松字泥湯沢25 地図
- エリア
- 横手・湯沢・栗駒エリア
- 電話番号
- 0183793021
情報提供: ナビタイムジャパン