弘前れんが倉庫美術館
歴史的な趣の倉庫が最先端の美術館に生まれ変わった
コンセプトは「記憶の継承」
レトロでローカル色満載の、弘南鉄道大鰐線「中央弘前駅」から徒歩3分。古い街並みに新しいマンションが立ち並ぶ新旧の雰囲気が混じり合うエリアに、存在感を放つれんが造りの建物がある。2020年(令和2)7月にグランドオープンした、「弘前れんが倉庫美術館」だ。ここはかつて、日本で初めてシードルを大量生産した工場だった。明治・大正期に建設され、シードル工場の役目を終えたあとも、「吉野町煉瓦倉庫」として保存され、地域でも親しまれてきた歴史建造物。いくつもの時代を地域とともに歩んできた記憶と歴史を、建物とともに未来へ継承するというコンセプトのもと、美術館として再生した。「文化創造の拠点」を目指し、再び地域とともに歩み始めたばかりだ。
日本を代表する現代アート作家の作品がお出迎え
エントランスで来館者を迎える真っ白な犬の彫刻作品。これは弘前市出身の奈良美智(よしとも)氏の作品『A to Z Memorial Dog』(2007)だ。2002年(平成14)、「弘前れんが倉庫美術館」の前身だった「煉瓦倉庫」のオーナー兼吉井酒造株式会社社長吉井千代子さんと奈良氏との出会いからこの作品は生まれた。当時奈良氏の初の大規模巡回展「I DON’T MIND, IF YOU FORGET ME.」が「煉瓦倉庫」を最終会場として開催された。同展は市民ボランティアを中心とした実行委員会で運営され「奇跡の展覧会」と評されるほど大成功を収めたという。その後も2005年(平成17)、2006年(平成18)に展覧会が開催され、いずれも大きな話題に。展覧会終了後に、展覧会に関わった方々への感謝の気持ちを込めて、この作品を制作したという。
地域の魅力発信の拠点を目指す
弘前れんが倉庫美術館では、国内外のアーティトを招聘し、新たな作品制作をおもとして、弘前ならではのコレクションを形成している。建築や地域に合わせた作品制作により、新たな息吹を吹き込むことに重きを置いているという。また常設・企画展示などいう固定的な概念ではなく、自由で柔軟なプログラム運用を目指している。もともと青森県、特に弘前市はカルチャーやアートといった分野に造詣が深い町。美術館の活動を発端として人々の表現するフィールドを広げ、さまざまなパブリックプログラムを構築することで、地域の創造的魅力を発信し続けていく。そんな壮大な未来を目指す美術館は、開館から1年で地域にすっかり溶け込んでいるようだ。
デザイン性の高いオリジナルアイテムが人気
弘前れんが倉庫美術館は、大きく2つのエリアに分かれている。ひとつはギャラリーやライブラリーなどのあるミュージアム棟。もうひとつが食事や買いものができるカフェ・ショップ棟だ。カフェ&レストランでは青森産食材を中心にランチ、カフェ、ディナーと終日の利用が可能だ。レストランには「A-FACTORY弘前吉野町シードル工房」が併設され、食事を楽しみながらガラス越しに見学もできる。隣のショップではシードルや弘前市の工芸品のほかに、美術館のロゴをあしらった缶バッジやメモ帳など、ここでしか手に入らないオリジナルアイテムを購入できる。カフェやショップだけの利用ももちろんOKだ。
スポット詳細
- 住所
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青森県弘前市吉野町2-1
地図
- エリア
- 弘前・黒石・岩木山エリア
- 電話番号
- 0172328950
- 時間
- 9:00-17:00
- 休業日
- 火 (祝日の場合は翌日)、年末年始
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- レンガ造りの倉庫を再利用した美術館
- 弘南鉄道中央弘前駅の近くにある美術館です。かつての酒造会社の倉庫を再利用した、レンガ造りの外観が目を引きます。
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- 美術館
- 以前、野外にあった、大きな「犬」の象が室内に飾られていて、最新の美術館になっています。 土手町からは、直接は見えませんが、弘前中央の駅のそばにあります。
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- なかなか素敵なレンガ造り
- 中に入ることは無かったのですが、外からレンガ造りのこの建物を見て楽しみました。もともと清酒工場の跡地が利用されているとのこと。
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