長寿寺

寺院

子安地蔵菩薩にご利益を授かる湖南三山最古の寺

常楽寺、善水寺とともに湖南三山に名を連ねる長楽寺は、奈良時代に良弁僧正が開いた天台宗の古刹で、子宝・安産・長寿のご利益で信仰を集める。国宝の本堂や重要文化財の仏像群、紅葉や四季折々の花も見どころだ。

山門の先には緑に包まれた長い参道が続く} 山門の先には緑に包まれた長い参道が続く

源頼朝や足利将軍家も信仰

JR草津線石部駅から南へ5kmほど。石部駅から循環バス「めぐるくん」に乗れば15分で「長寿寺」バス停に着く。同じく湖東三山の常楽寺が阿星山(あぼしやま)北西側のふもとに位置するため「西寺」と呼ばれるのに対し、北東側のふもとに建つ長寿寺は「東寺」とも呼ばれる。創建は奈良時代後期のこと。滋賀の紫香楽宮に遷都した聖武天皇が、良弁僧正に子宝祈願を命じたところ、ほどなくして皇女が誕生。我が子の長寿を願って紫香楽宮の鬼門にあたるこの地に諸堂を建立。長寿寺の名を授け、行基に子安地蔵を作らせ本尊としたのが始まりと伝わる。鎌倉時代初期には源頼朝、 室町時代には足利将軍家が諸堂の建立や改修を行い、祈願所として崇めたという。

参道の途中にはフォトスポットやひと休みできる椅子もある} 参道の途中にはフォトスポットやひと休みできる椅子もある

国宝本堂と重要文化財の仏像群

モミジの木々に囲まれた100mほどの参道は、紅葉の美しさで名高い。参道かたわらには、休憩のための「木もれ陽の席」やフクロウの置物など参詣者をなごませる心くばりが散りばめられている。国宝本堂内には本尊であり秘仏の子安地蔵菩薩のほか、向かって右側に阿弥陀如来坐像、左に釈迦如来坐像を祀り、この2体は重要文化財に指定されている。本堂裏側、十大ご利益を授けてくれるという聖観世音菩薩立像も必見。収蔵庫で待ち受けるのは、重要文化財の丈六阿弥陀如来坐像。こちらは像高3m、ヒノキの寄木造で仏師・定朝の流れを汲む者の作と伝わる。池のほとりにたたずむ弁天堂も重要文化財で、古瓦に刻まれた銘から1484年(文明16)の建立とみられる。

檜皮葺の本堂(本堂)は平安時代に再建されたもの} 檜皮葺の本堂(本堂)は平安時代に再建されたもの

四季折々の花が池を彩る弁天堂} 四季折々の花が池を彩る弁天堂

収蔵庫に安置される丈六阿弥陀如来坐像は藤原時代のもの} 収蔵庫に安置される丈六阿弥陀如来坐像は藤原時代のもの

ほかにもある、境内の見どころ

本堂左側には長寿寺の鎮守社である白山神社が鎮座し、重要文化財の拝殿と、白山比び神(しらやまひめのかみ)を祀る本殿が建つ。神仏習合の時代を今に見る、寺院と神社が並び立つ姿は壮観だ。白山神社の現在の拝殿は建築様式から室町時代のものとみられるといい、建物の側面4面すべては壁ではなく格子で風が通り抜ける美しい造りとなっている。社の左手の案内表示にしたがって山を上っていくと、ほどなくして三重搭の礎石も見られる。かつてこの場所に三重塔がそびえていたが、織田信長により安土城に移されたという。

拝殿は滋賀県内の拝殿で2番目に古い} 拝殿は滋賀県内の拝殿で2番目に古い

拝殿の奥にたたずむ本殿} 拝殿の奥にたたずむ本殿

スポット詳細

住所
滋賀県湖南市東寺5-1-11 map map 地図
電話番号
0748773813
時間
9:00-16:00
休業日
無休(ただし1-3月は要予約)
料金
【入山料】
[大人]600円
[中・高校生]300円
駐車場
あり(20台)
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
なし
コンセント口
なし
喫煙
不可
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店
可(境内のみ可)
乳幼児の入店

情報提供: ナビタイムジャパン

アクセス

map map 地図

最寄り

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