鬼ヶ城センター

複合施設/商業施設

自然の力によって生み出された造形美、世界遺産の海岸景勝地

打ち寄せる波の浸食と隆起、風化によって生まれた国の名勝・天然記念物「鬼ヶ城」。熊野灘(くまのなだ)に沿って約1kmの遊歩道が整備され、ゴツゴツと荒々しい岩肌を間近で見ながら散策することができる。雄大な海と潮風、自然によってつくられた芸術的な奇岩を五感で体感しよう。

「日本百景」にも選ばれている鬼ヶ城} 「日本百景」にも選ばれている鬼ヶ城

鬼が口を開けたような迫力満点の千畳敷

鬼ヶ城の駐車場へは、国道342号沿いから看板に沿って直進するとたどり着く。駐車場は鬼ヶ城センターの前にあり、普通車なら70台ほど停められる広さだ。駐車場から鬼ヶ城の入り口までは徒歩3分ほど。いよいよ往復約1時間の散策のスタートだ。散策路はゴツゴツとした岩肌がむき出しになっており、また所どころ水たまりもあるので、スニーカーのような歩きやすい靴がベスト。鬼ヶ城の入り口から最初の見どころとなる千畳敷までは、比較的歩きやすく整備されている。千畳敷は、大地震の隆起によってできた大洞窟。ここは、征夷大将軍の坂上田村麻呂(さかのうえのたまらまろ)に討たれた海賊・多娥丸(たがまる)の拠点であったといわれている。ギザギザとした岩が頭上から垂れ下がる様は、まるで鬼が大きな口を開けているような印象だ。

目の前には広大な海の絶景が広がる千畳敷} 目の前には広大な海の絶景が広がる千畳敷

千畳敷の先には、次の見どころとなる「奥の木戸」がある} 千畳敷の先には、次の見どころとなる「奥の木戸」がある

多彩な形状の巨岩が次々とお目見え

奥の木戸を過ぎた辺りからは道幅が狭くなり、急な斜面も多くなるので足元には十分注意して歩いていこう。この先はツルツルとした岩が続く「猿戻」、鬼がここで風呂に入ったと伝えられる岩のくぼみの「鬼の風呂桶」、ゴツゴツと隆起した岩壁が続く「犬戻」などがある。いずれも名前の由来や言い伝えについて、想像力を働かせながら観賞するものばかりだ。さらに岸壁に沿って細い通路を先へ進む。途中で手すりが鎖に変わったり、足元の段差が激しくなったりするところもあり、転落する恐れもあるので、ゆっくりと気をつけて歩きたい。しばらく歩くと、全長50mの巨大な「鰐岩」と呼ばれる岩が見えてくる。まるで大きなワニが海の中に横たわっているような形から、そう呼ばれるようになったもので、打ち付ける白波と織りなす光景は大迫力だ。

まるで本物のワニが横たわっているようにも見える鰐岩} まるで本物のワニが横たわっているようにも見える鰐岩

鬼の見張り場から熊野灘の大海原を望む

鰐岩のすぐ近くには、岩と岩の間に波が押し寄せ、潮の吹き出す「潮吹」がある。押し寄せる波が岩に当たって轟音とともに砕け散るさまは豪快そのものだ。さらに急な岩場道を先へ進むと、「鬼の見張り場」と名づけられた広い場所に着く。千畳敷よりは少し小さいスペースだが、前方にはさえぎるもののない海の大パノラマが広がり、まさに見張り場と呼ぶにはぴったりの場所。彼方には行き交う船も見渡せ、右手には延々と続く七里御浜も望むすばらしいロケーションだ。ほかにも、岩の隙間から波の音が轟く「飛渡り」や、断崖の山頂から水が絶えず流れ落ちる「水谷」などの見どころもあり、飽きることなく散策を楽しめる。

広々とした岩場が広がる鬼の見張り場} 広々とした岩場が広がる鬼の見張り場

水谷の前には、「水谷茶屋」と名づけられた広い岩場がある} 水谷の前には、「水谷茶屋」と名づけられた広い岩場がある

迫力満点の蜂の巣、弁財天を参拝して帰路へ

さらに先へ進むと「鬼の洗濯場」と呼ばれる見どころがあり、その先には「蜂の巣」「波切不動」がある。「波切不動」は不動尊の形をした岩と、高波が岩をかむように見えることからそう名づけられたといわれる。ここから先には七福神の弁財天を祀る弁天神社があり、鬼ヶ城の散策路はここが終点。足を延ばせば獅子岩や花の窟神社にも行くことができる。駐車場にある鬼ヶ城センターでは、熊野の特産品や伝統工芸品などを販売。熊野町特産品の新姫(にいひめ)を使った、にいひめウォーター(249円)が人気だ。

弁天神社へは比較的歩きやすい散策路が続く} 弁天神社へは比較的歩きやすい散策路が続く

スポット詳細

住所
三重県熊野市木本町1835-7 map map 地図
電話番号
0597891502
時間
[平日]10:00-17:00
[土日]9:00-17:00
休業日
年中無休
料金
[入場料]無料
駐車場
あり(72台、大型バス専用10台)
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、銀聯)
電子マネー/スマートフォン決済
可(PayPay、LINE Pay、ALIPAY)
Wi-Fi
あり
コンセント口
なし
喫煙
可(指定エリアのみ可)
英語メニュー
あり
平均予算
【昼】1,001-3,000円
【夜】3,001-5,000円
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店
乳幼児の入店

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 那智黒石の加工品はおすすめ
    4.0 投稿日 : 2023.02.24
    無料駐車場があってトイレも完備している。駐車場の敷地には熊野漁協水産物直売所があります。この直売所でおススメなのはサンマ寿司。立ち寄ったこの日は火曜日で定休日。残念!以前なかった鬼の立像が二体立っていて、記念撮影にはもってこいの場所になっていました。センターへは鬼ケ城を見学した後に立ち寄るのがいいでしょう。種類豊富なお土産が揃っていてショッピングに最適。中でも、那智黒石の加工品は観光記念にもピッタ...
  • 週末の駐車場
    4.0 投稿日 : 2022.07.30
    東名・名神から紀伊半島を紀勢・伊勢自動車道に入り、多気で紀勢線に分岐し、南端に向かうと紀伊長島から熊野大泊までは無料区間となる。熊野市には何軒もいい宿泊施設があるが、一時的に、鬼ケ城の駐車場で休憩するのは有効かもしれない。夜間は国道からもいつでも入れて、トイレしかないのではあるが…
  • 那智黒石は桃源郷で採れる
    4.0 投稿日 : 2022.04.03
    これまでスルーしていたセンターに並んでいると知って見に行った。なるほど店内あちこちに陳列されている。熊野カルデラでは温泉だけでなくいろんな鉱物も採れる。那智黒石はブランドの粘板岩で産地は組合が管理し、工芸品は集落の各所で住民によって作られているらしい。熊野市中から県道34号線を七色ダムに向かうとやがて至る。ソメイヨシノが満開であった。神上(こうのうえ)には地元で運営する神上温泉という銭湯もあ...

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アクセス

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最寄り

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