旧今井家住宅・美濃史料館
和紙問屋として栄えた豪壮な商家
最も古い形式のうだつ軒飾りを見られる
旧今井家住宅は江戸末期から1941年(昭和16)頃まで庄屋を務めてきた和紙問屋で、往時の繁栄を現代に伝えている。内部は見学が可能で、環境庁が選んだ「日本の音風景100選」に選ばれた水琴窟など、見どころが多い。「うだつ」とは、屋根の両端を一段高くして火災が広がるのを防ぐために造られた防火壁のこと。裕福な家しかうだつを造ることができなかったため、「うだつを上げる・うだつが上がらない」という言葉もここから生まれている。うだつは防火壁としての役割のほか「富の象徴」という側面が強く、装飾性豊かで見ごたえ抜群。旧今井家住宅のうだつは鬼瓦が小さく、破風瓦の下の懸魚(けぎょ)もないという、最も古いうだつ軒飾りの形式を残している。
豪壮な和紙問屋の内部を見学
今井家は江戸末期から1941年(昭和16)頃まで庄屋を務めてきた和紙問屋。江戸時代中期に建てられた市内最大規模の商家の内部を、じっくりと見学することができる。まず玄関を入ると帳場が。商いに使われていた帳机や帳箪笥、小間よせなどが見られる。帳場に腰掛けて古い町並みを眺めると、時代劇の世界のなかにいるような錯覚に。帳場の少し奥にある「明かり取り」は、明治時代の改築によって取り付けられたもの。天井からの高さは約3mある。また、10畳ほどの奥座敷からは床の間と中庭を見渡すことができ、豪商時代の栄華を想像させる。
水琴窟の美しい音に耳を傾ける
座敷の奥の縁側から庭へ出ると、環境庁が選んだ「日本の音風景100選」に選ばれた水琴窟が迎えてくれる。水琴窟とは底に小さな穴を開けた瓶(かめ)を逆さに埋めたもの。すくった水を石にかけると瓶のなかで反響し、「カランコロン」というなんとも涼やかな音が鳴る。近年もうひとつ話題となっているのは、ハートのマークにも似た「猪目(いのめ)」。猪目とは、イノシシの目をモチーフにしたとされる日本古来の紋様のこと。水琴窟のさらに奥にある社の灯籠には猪目がはっきりと彫られており、隠れたパワースポットと噂されている。実はこの猪目、旧今井家住宅内のいたるところで見ることができるので、探しながら見学するのも楽しい。
美濃の歴史を学べる史料館
美濃市の歴史や文化、建造物などに関する史料を展示する「美濃史料館」も併設。郷土の歴史を学ぶことができる。11代今井兵四郎が1899年(明治32)に和紙原料を保管するために、長野県木曽福島木材を使って建築した蔵を利用。そのほか、うだつについて学べる「うだつ蔵」や郷土芸能である「美濃流し仁輪加(にわか)」を紹介する「にわか蔵」も見学できる。
スポット詳細
- 住所
- 岐阜県美濃市泉町1883 地図
- エリア
- 中濃エリア
- 電話番号
- 0575330021
- 時間
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[4-9月]9:00-16:30(最終入館16:15)
[10-3月]9:00-16:00(最終入館15:45) - 休業日
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12-2月の火、国民の祝日、祝の翌日、12/29-1/3
※火が祝日・休日の場合は開館(12/29-1/3は除く) - 料金
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【入館料】
[大人(高校生以上)]300円
[団体(20名様以上)]250円
【美濃和紙あかりアート館との2館共通券】
[大人(高校生以上)]400円
【美濃和紙あかりアート館・美濃和紙の里会館との3館共通券】
[大人(高校生以上)]800円 - 駐車場
- あり(20台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- あり(Mino-Free WiFi)
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 平均予算
- 【昼】1-1,000円
- 滞在目安時間
- 30-60分
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 外観のみ
- 和紙問屋の旧家、水琴窟やら煙突、庭園やら、入場見学の見どころもあるようですが雨が強くなり外観のみで退散です。300円ですから安いものですが、雨の中狭い戸口でキャッシュのやり取りするのも面倒です。それでもうだつは殊の外見事、壁と一体化した袖うだつになっています。
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- 水琴窟が有名
- 水琴窟が日本の音100選だそうで、それを知らずに入館したところ、係員さんが、水琴窟を試したかどうか確認してくださり、していないと言うと、わざわざやり方等説明してくださいました。昔の豪商の住居はとてもゆったりした作りで、お庭は小さいですがきちんと手入れされていました。
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- こちらに入館し、鑑賞するのであれば 紹介ヒテオ(約8分間、美濃町の町並みと旧今井家住宅を紹介)を最初に視聴する事お薦めします
- こちらの《水琴窟》が 日本の音風景100選に選定されていることから 訪問しました[岐阜県内には 3ケ所の日本音風景100選あり、他の2ケ所;長良川の鵜飼(岐阜市)吉田川の川遊び(郡上市)]。実際に聞いてみると 確かに良き音がするも どのような特徴が 日本音風景100選に選定させたのか良くわからず、係員の方に聞きましたが 明確な回答を得ることが出来ませんでしょた。《伝統的建造物保存地区》に いくつの...
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