道の駅井波 木彫りの里 創遊館
巧みの技を間近で見学、木彫刻作りにも挑戦を
「天神さま」となじみが深い土地柄
井波地区はかつて、菅原道真を祖先とする加賀藩前田家の領地であり、「天神さま」となじみが深い土地柄だ。男の子の成長を願って学問の神様である天神さまの木像を贈る風習があり、天神さまは富山県では今でもポピュラーな彫刻のモチーフである。道の駅に併設する工房では、200本を使い分けるとされる鑿(のみ)や彫刻刀が大量に並び、職人が初任天神さまの木彫刻が作られていた。衣のたわみなど細やかな表現まで、コツコツとていねいに作業が進む。井波の木彫刻は、おもにクスノキ、ケヤキ、キリを材料として欄間(らんま)や衝立(ついたて)、パネル、天神像、獅子頭などに彫り上げる。作品が生み出される舞台裏を間近に見て触発されたら、次は体験工房に移動して実際に木彫刻に挑戦してみたい。
自ら作った檜のぐい呑みは、格好の土産品
日曜限定・予約制の木彫刻体験教室「くりえ~と工房」は、館内2階で開かれる。プレート(1000円)や筆箱(1800円)、ぐい呑み(3000円~)、木製スピーカー(3800円~)など、6種類のなかから好みの物を選び、鑿と木槌を使って木彫刻作りを体験できる。制作時間はプレートやぐい呑みなら1時間、スピーカーは2時間が目安だ。人気のぐい呑みは、縦7cm、横5cmほどの大きさで、素材に檜を使う。完成させれば、木ならではのやさしい手触りと香りで、晩酌の楽しみが増えそうだ。
名物おじさんは、旧井波町出身の実業家
1階には南砺市の旧井波町出身で、「オリンピックおじさん」として知られた実業家の山田直稔(なおとし)さんの展示コーナーがある。1964年(昭和39)に開かれた東京オリンピックを皮切りに、2019年(令和元)に92歳で亡くなるまで、すべての夏季オリンピックを訪れた名物おじさんだ。羽織袴の和装にトレードマークの「ハット帽子」をかぶり、日の丸を描いた扇子を携えた姿で日本選手を応援し、勇気を与えてくれた。山田さんの等身大のパネルや関連資料が多数展示されており、世界中を駆け巡って母国を励まし続けたエネルギッシュな姿に元気をもらえそうだ。
疫病退散を願う、巨大な10段ソフトクリーム
物産コーナー「なんと楽市」では、同店限定の木彫刻品、ほおづきのアクセサリーやキーホルダー(小750円、大790円)をはじめ、さまざまな木彫刻品や地元特産品を販売する。また、同じ1階の和食レストラン「きつつき倶楽部」では、「風神10段ソフトクリーム」が大人気だ。館内に展示される樹齢250年の欅を使った高さ4.5mの大太鼓「風神」にあやかり、通常サイズの3倍になる高さ約30cmまで、ソフトクリームを盛りに盛った。味はオーソドックスなバニラ味ながら、見た目は迫力十分なうえ、料金は200円と良心的。週末には1日で200個売れるほど人気を呼ぶ。巨大な太鼓と風神像を鑑賞しながら味わえば、疫病が退散し、運気も高まりそうだ。
スポット詳細
- 住所
- 富山県南砺市北川730 地図
- エリア
- 南砺・五箇山エリア
- 電話番号
- 0763825757
- 時間
-
[特産品コーナー]9:00-17:00
[くりえーと工房]10:00-17:00(毎週日曜日のみ営業、要予約)
[レストラン]11:00-15:00(L.O.14:30) - 休業日
- 第2・4水、年末年始
- 駐車場
- あり(100台)
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(PayPay)
- Wi-Fi
- あり(FREE SPOT)
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 可(指定場所にて)
- ベジタリアンセレクション
- あり
- 英語メニュー
- あり
- 平均予算
-
【昼】1,001-3,000円
【夜】3,001-5,000円 - 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン