県民公園太閤山ランド

さまざまな楽しみ方ができる、富山県内最大の公園

富山県の置県100年を記念して1983年(昭和58)に開園。118万平方メートルの広大な敷地にボート池や展望塔、芝生広場などさまざまな施設があり、夏には大型プールもオープン。花の名所としても知られ、一年を通して大勢の人で賑わう。

2022年(令和4)9月、水辺の広場に新登場した大型遊具。滑り台やネット遊具、ターザンロープなどがそろう

北陸自動車道小杉ICから約5分。なだらかな丘陵地に広がる太閤山ランドは、水と緑に囲まれた富山県内最大の公園だ。中央広場のモニュメント「百年の泉スペース・マンダラ」は公園のシンボルであり、アーチ、球体、基壇、階段、池、噴水、照明を組み合わせた神秘的なデザイン。現代のマンダラ作家と呼ばれる富山県出身の画家、前田常作氏によるもので、およそ30分ごとに噴水が吹き上がるほか、ガラスが張り巡らされた球体の中をくぐり抜ける「胎内くぐり」も体験できる。
※噴水休止中(令和5年10月現在)

新造池に架かる虹のうき橋を渡った先にある「百年の泉スペース・マンダラ」。タイルに描かれた○は水、△は火、□は大地を象徴

中央広場から虹のうきはしを渡り、ボート池畔のボードデッキを歩くこと約10分。公園の東側には新遊具が仲間入りした水辺の広場やイベント広場、インラインスケートもできるローラースケート場が整備されたスポーツ広場がある。そこから丘陵地を上ると公園のランドマーク、展望塔だ。印象的な四角い建物は4本の柱とそれらを結ぶ長さ120mの空中回廊で構成。回廊は全面ガラス張りの展望室になっており、東西南北360度の眺望を楽しめる。テーブルや椅子が備えられ、冷暖房も完備で快適。双眼鏡も無料で利用できる。休憩場所としてもおすすめだ。

立山連峰や富山湾、タイミングがよければ走行する北陸新幹線なども目にすることができる展望塔

公園駐車場そばにある入口ロータリーから北西に延びるけやき通り、さくら通りを歩くこと約15分。太閤山ランドの西側は木立に囲まれた、より自然を感じられるエリアだ。全天候型のBBQコーナーのあるピクニック広場、動物や恐竜の大型モニュメントが置かれた造形動物園、ターザンロープなどのアスレチック遊具が充実したわんぱくの丘など体を使って外遊びを満喫できる施設が集まっている。令和5年春には「芝ソリゲレンデ」がリニューアルオープンし、特にファミリーや子どもたちに人気。いつも賑やかな歓声が響いている。

ピクニック広場にキリンやゾウなどの動物とティラノサウルス、ステゴサウルスといった恐竜が現れる造形動物園

芝そりゲレンデがリニューアルオープン。貸出ソリもある

公園内は蒸気機関車型のトレーンが周回。7か所の停留所を設けた3.5kmのコースを約40分で1周している。料金は中学生以上の大人1日350円、4歳～小学生までの小人1日100円。広い園内をゆっくりと巡ることができるほか、約1300本が咲き誇る春の桜や色とりどりの花々を観賞できる。特に梅雨のアジサイの時期は、車窓から美しい景色を楽しめる特等席となる。園内の移動にはレンタサイクルも人気で、電動アシスト自転車や子ども用自転車、マウンテンバイクなどを借りることができる。四季折々の植物をサイクリングで観賞してまわるのもいいだろう。いずれも利用できるのは3月下旬～11月まで。冬季は無料バスが運行する。

園内を周遊するトレーンは、月～金曜は約45分間隔、土・日曜、祝日は約20～25分間隔で運行