長谷寺

寺院

四季折々の花にあふれる花の寺、長谷寺。ユニークな体験が特徴

真言宗豊山派 北豊山長谷寺(しんごんしゅうぶざんは きたぶざんちょうこくじ)は、807年(大同2)創建。本尊にある国指定重要文化財、十一面観世音立像三体は弘法大師の作と伝えられ、秘仏として33年ごとに御開帳されている。境内には年中花が絶えることなく咲き競い、参拝者に喜ばれている。

長谷寺は山を切り開き創建された。花の寺としても有名} 長谷寺は山を切り開き創建された。花の寺としても有名

歴史上の偉人からも愛された長谷寺

両津港から車で約30分、国中平野から小佐渡の山へ上がる県道181号沿いにある長国寺。平安時代前期、807年(大同2)弘法大師により創建されたといわれる。木造十一面観世音立像は国指定重要文化財であり、不動明王や金剛力士像など計6体が新潟県指定文化財となっている。佐渡に流刑になった室町時代の能楽大成者世阿弥(ぜあみ)は長谷寺に立ち寄り、観音像を参拝し故郷をしのんだ。そのときのことが古謡曲集『金島書(きんとうしょ)』に記されている。

新潟県指定文化財仁王像が鎮座する仁王門。こちらからも入山可能} 新潟県指定文化財仁王像が鎮座する仁王門。こちらからも入山可能

いくつかの入り口があるが、県指定文化財の金剛力士像を見るため仁王門から入山。長谷寺の金剛力士像は平安時代後期に制作されたものといわれている。金剛力士像のほとんどは鎌倉時代以降に制作されているため、全国的に見ても非常に珍しい。

花に導かれ、「花の寺」の境内を探索

仁王門から石段を上がるといちばん上に観音堂が見える。1691年(元禄4)に建築された観音堂は国登録有形文化財として指定されている。この観音堂以外にも15件が同じく国登録有形文化財として指定されており、佐渡屈指の古刹である長谷寺は古来より人々の心を慰めてきた。境内には年中花が咲き乱れ、取材時にはアジサイがたくさん咲いていた。毎年5月に開かれる「長谷寺ぼたんまつり」には、参道に咲きほこるボタンを見ようと島中から多くの人が訪れる。この長谷寺のボタンは赤泊に本拠地を置く北雪酒造の「ぼたん酒」にも利用されており、北雪酒造や佐渡汽船の売店などで購入できる。

石段の上には観音堂} 石段の上には観音堂

室町・江戸の建築技術を知ることができる有形文化財の宝庫

観音堂まで石段を上がりひと息ついたら左手を散策しよう。まず観音堂を目指していたときに目に入った三本の杉。県指定天然記念物「長谷の三本スギ」だ。樹齢は1000年以上といわれ長谷寺の公式サイトによると樹高は50m、周囲は6.4mもある。まるで自分が小人になったかのような、圧倒的な大きさ。長谷寺創建当時からあるこの杉は、きっと世阿弥も迎え入れたに違いない。三本スギを見たあと、さらに奥へと足を進める。赤に塗られた五智堂は新潟県有形文化財。堂内には阿弥陀、釈迦、大日、薬師、宝生、の五仏が安置されているので五智堂と呼ばれる。五智堂の奥にはひっそりと奥の院(国有形文化財)がたたずんでいる。

観音堂の左手にはひときわ存在感を放つ五智堂が} 観音堂の左手にはひときわ存在感を放つ五智堂が

春にはボタンが咲き乱れる境内} 春にはボタンが咲き乱れる境内

広場に立つ3体の像。ウサギ観音の目は夜光る!?

本堂を通り抜けて広場へ。ここには大きなウサギの観音像と、隣には子ウサギ観音が。「コロ」と名づけられたコロナ撲滅犬の像もある。広場にはウサギ小屋やウサギ茶屋があり、ちょっとした休憩場になっている。また、本堂では長谷寺ならではの体験ができ、特に暗闇体験コースでは、お棺に入り暗闇と孤独を感じることで死を真正面から見つめるという「死の体験」ができる。有形文化財を含めた古寺の良さから死を体験できるアクティビティ、そしてこの3体の像と、「ユニーク」「唯一である」という言葉が当てはまる長谷寺。歴史的建造物が好きな人、花が好きな人、おもしろいものが好きな人など「すべての人を受け入れるのが、本来のお寺の役割なのかもしれない」とさえ思わせてくれる長谷寺。佐渡へ来たら一度は行ってみてほしい。

親子ウサギ観音とコロナ撲滅犬コロ} 親子ウサギ観音とコロナ撲滅犬コロ

スポット詳細

住所
新潟県佐渡市長谷13 map map 地図
エリア
佐渡エリア
電話番号
0259662052
時間
[拝観時間]8:30-17:00
休業日
無休
料金
無料
※任意で山内整備料に協力可
駐車場
あり(50台)
※バス専用駐車場あり
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
なし
コンセント口
あり(2口)
喫煙
可(一部の屋外駐車場で可)
英語メニュー
あり
滞在目安時間
0-120分
車椅子での入店
乳幼児の入店
雨の日でも楽しめる
はい

情報提供: ナビタイムジャパン

クチコミ

  • 趣あるお寺に大きなウサギ
    4.0 投稿日 : 2022.05.03
    門から一直線に伸びる石段を上ると趣ある建造物がありました。私はその建造物や周囲の雰囲気で満足したのですが、本堂にも立ち寄り、さらに犬や鶏のいる場所を通り抜け、ウサギの像を見に行きました。思ったよりも大きく、ウサギのお腹から仏さまが顔を出しているユニークな像でした。一見の価値有りのお寺です。
  • うさぎは居ません。
    3.0 投稿日 : 2021.06.03
    うさぎとの触れ合い目的で予定しましたが、訪問の1週間位前にうさぎは1匹も居なくなりました。代わりにニワトリがいます。境内はちょっと分かり辛いかも知れません。Googleの地図を頼りに行くのがベストです。
  • 赤ちゃんうさぎとコロ
    4.0 投稿日 : 2019.10.27
    大久野島の野生のうさぎとは違い、飼い主に愛されてかわいく育ったうさぎがたくさんいました。柴犬のコロはゆっくり出てきて愛想をしてくれ、ゆっくりおうちに帰っていきました。癒されました。

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アクセス

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