あきた芸術村

地域の交流拠点として体験ワークショップなど広い用途で使われる「わらび劇場」

芸術・温泉・郷土食を五感で味わう複合施設

角館武家屋敷通りと水深日本一の田沢湖の中間辺り、あきた新幹線こまちの停車駅であるJR角館駅から車で15分ほどで到着するあきた芸術村。東京ドーム2つ分もの広大な敷地には、劇団わらび座の大劇場と5つの稽古場、秋田初のクラフトビール工房「田沢湖ビール」、日帰りでも宿泊でも楽しめる「温泉ゆぽぽ」、手造り家具の販売や体験工房がある「森林工芸館」、無農薬ブルーベリーの収穫体験ができる「エコニコブルーベリー農園」、民俗芸能資料センターが点在。人と文化の出会いと交流の場として、芸術・芸能・ホテル・温泉・工芸・郷土料理を丸ごと満喫できるリフレッシュゾーンとして、多くの観光客を迎え入れている。

1974年(昭和49)に誕生した本格的な大劇場「わらび劇場」

客席数700以上のわらび劇場で観劇

全国各地で劇場公演を行い、今では国内屈指の実力と実績を持つミュージカル劇団わらび座。日本の民俗芸能をベースにしたミュージカルを、客席数700以上もの大空間で鑑賞できる劇団わらび座の本拠地が「わらび劇場」だ。1951年(昭和26)に東京で誕生したわらび座が、全国各地での公演活動を重ねるなかで本拠地として選んだのが、伝統芸能や民謡が盛んな秋田県仙北市であった。現在は5つの公演グループが年間約800回の公演を行っており、特にあきた芸術村のわらび劇場では、オリジナルミュージカルの制作と公演を続けている。

劇団わらび座のオリジナルミュージカルのワンシーン

劇団員と交流できる体験ワークショップ

民族伝統をベースに、多彩な表現で現代の心を描いてきた劇団わらび座。その劇団員や制作スタッフ達と一緒に体験できる、多彩なアートワークショップが人気だ。役者に憧れている方には、時代劇を演じるときの「殺陣(たて)体験」がおすすめ。わらび座の俳優がインストラクターで、袴に着替えて侍気分を満喫。最後には舞台で使う鎧や刀、着物などを身に着けてコスプレ&記念撮影までできる。舞台鑑賞に興味がある方には「裏方仕事&木端アート」がおすすめ。劇団の大道具・小道具スタッフが、ふだんは見ることができない舞台裏や制作の仕事をご案内。道具製作で余った木端を使ったアート作品作りも体験できる。

観劇後は日帰り温泉やご当地グルメを満喫

あきた芸術村の広い敷地内には、天然温泉を日帰りでも楽しめる施設「温泉ゆぽぽ」を併設。泉質は肌にやさしく体を芯から温めてくれる芒硝泉。檜の材をふんだんに使用した浴場は、広々としたゆったり空間で旅の疲れを癒やしてくれる。サウナや水風呂がついているのもうれしい。温泉のあとは、ゆぽぽ内の和食レストラン・お食事処ばっきゃへ。地元の旬の食材を使用した郷土料理をはじめ、敷地内で醸造しているクラフトビール「田沢湖ビール」や地酒のラインナップも豊富だ。劇団わらび座のミュージカル観劇＋温泉宿泊プラン、観劇＋温泉ランチプランなど、宿泊でも立ち寄りでもお得なレジャープランが用意されている。

天然温泉が注ぎ込まれる温泉ゆぽぽの大浴場

秋田名物きりたんぽ鍋や田沢湖名物山の芋鍋も味わえる「お食事処ばっきゃ」

手造りのクラフト家具工房と直営ショップが入る「森林工芸館」