宮沢賢治記念館
宮沢賢治の故郷を訪ね、作品世界に触れる
宮沢賢治の生涯を表した記念館
宮沢賢治は岩手県花巻市出身の詩人・童話作家。花巻市で教員や農業指導を行うかたわら、創作活動を行っていた。ここ「宮沢賢治記念館」では、賢治の生涯にわたる多彩な活動や世界観を紹介している。オープンは1982年(昭和57)。館内では映像や関係資料を「科学」「芸術」「宇宙」「宗教」「農」という5つのテーマに分け展示、解説している。まずは常設展示室をのぞいてみよう。創作過程だけでなく、これまでの研究成果の紹介もあり、賢治ファンならずとも興味深い。特に童話作家としての一面がクローズアップされがちだが、各分野において賢治が緻密な活動や研究を重ねた結果、どれだけの実績を残してきたのか、ほかでは読み解けないほど詳細に解説されており、非常に見ごたえがある。
館内からは町が見渡せる
そのほか、賢治が愛用したチェロや自筆原稿など貴重な品も展示。中央の展示コーナーでは、「宮沢賢治の心象世界」と題して、賢治の活動を分野ごとに映像で紹介している。最新デジタル技術を駆使し、宙に浮いているようなホロスコープ映像で、賢治独自の世界観を表現しており、興味深い。この施設は胡四王山(こしおうざん)という山の中腹にある。施設の南東側の斜面をうまく活用し、花巻の町を一望できる展望ラウンジや眺めの良い喫茶コーナーも併設。賢治ゆかりの地に思いを馳せるかのように、景色に見入る人の姿も見受けられる。
屋外も見どころがたくさん
施設の南東側斜面には、賢治の童話『ポランの広場』から名づけられた広場があり、賢治が遺した設計書をもとに造られた「南斜花壇」と「日時計花壇」を見ることができる。設計当時は経済的・技術的な困難のため完成にはいたらなかったが、残された設計書や手紙をもとに再現。開花時期には、色鮮やかな花でいっぱいになる。広場にはほかに『どんぐりと山猫』をモチーフにしたモザイク画、賢治作品でおなじみのフクロウのオブジェも。駐車場敷地内には、賢治の代表作のひとつ『注文の多い料理店』をモチーフにした、地元食材使用のレストラン「山猫軒」があり、多くの旅行客に愛されている。
スポット詳細
- 住所
- 岩手県花巻市矢沢1-1-36 地図
- エリア
- 花巻・遠野エリア
- 電話番号
- 0198312319
- 時間
- 8:30-17:00(最終入館16:30)
- 休業日
- 12/28-/1/1
- 料金
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[入館料]小・中学生150円、高校生・学生250円、一般350円
[入館料(20名以上)]小・中学生100円、高校生・学生200円、一般300円 - 駐車場
- あり(普通車40台、大型バス7台)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(PayPay)
- Wi-Fi
- あり(FLETS-PORTAL)
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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- 宮沢賢治ファンには必見のスポット
- 宮沢賢治ファンなら必ず訪れたいスポット。さまざまな展示があり宮沢賢治の生涯や作品について知ることができる記念館でした。
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- 宮沢賢治をじっくり知ることができる施設
- 新花巻駅から歩いても行けるとのこと、いい天気だったので歩いてみると、25分弱くらいで到着。最後の367段の階段が若干ハード。正直、それほど期待せずに行ったところ、かなり見応えあり。宮沢賢治作品は子どもの頃や学生時代にいくつか読んでいたものの、どんな人物だったのかを知らなかったので、じっくり見てまわったら、あっという間に時間が経っていた。改めて、宮沢賢治の作品を読んでみようと思った。これで350円は...
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- 雨にも負けずの手帳原本公開
- 雨にも負けずが書かれていた手帳の原本が展示公開されていた。賢治の生涯は短く作品自体も多い訳ではないが、賢治の頭の中には無限の宇宙が広がっていたことが分かる記念館。この無限の物語を上手に世界に出せなかったのか、出せたのか。。
TripAdvisorクチコミ評価
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