御岩神社
国内有数のパワースポットとして知られる深山の霊場
太古の昔から信仰を集めてきた社
鳥居をくぐり神社の境内に足を踏み入れると、辺りは聖域らしい清らかさに満ち、まるで空気が一変したかのように感じられる。御岩山麓に位置する御岩神社は、境内にいくつもの社が建ち、国常立尊(くにとこたちのみこと)など188柱もの神々を祀っている。創建年は不明だが、奈良時代に編さんされた『常陸国風土記』に記述があり、それを裏づけるように縄文時代の祭祀遺跡がこの地で見つかっていることから、「常陸国最古の霊山」といわれる。
三本杉。かつてこの木に天狗が棲んでいたとされることから天狗杉の異名をもつ
まっすぐに延びる参道を進むと、幹が3つに分かれた御神木の「三本杉」が現れる。高さ50m、周囲9m、樹齢600年以上と推定され、林野庁の「森の巨人たち100選」にも県内で唯一選ばれた巨木だ。
楼門は平成初めの再建で江戸時代の金剛力士立像2体を安置している
神仏習合の形態を残す斎神社
朱塗りの楼門(大仁王門)をくぐると、辺りを包む神聖な空気が、またいっそう濃くなったように感じられる。御岩神社は中世には山岳信仰とともに神仏習合の霊場となり、現在も神と仏の両方を祀る独自の信仰の形を残している。楼門の近くには江戸時代に百観音堂と常念仏堂があったが、明治の神仏分離令により取り除かれてしまった。しかし常念仏堂の御本尊だった室町時代作の阿弥陀如来坐像は当時の氏子に守られ、現在は少し先にある斎(さい)神社に安置されている。4月の第3土・日曜に開催される斎神社の例祭は、宗教や宗派を問わず供養する神仏習合の伝統行事だ。
水戸徳川家と大日如来坐像
御岩神社は水戸徳川家とのつながりが強い。1630年(寛永7)、初代藩主徳川頼房(よりふさ)が出羽三山の分霊を勧請(かんじょう)して以来、この地は代々の藩主が参拝する祈願所となった。水戸黄門として知られる第2代藩主の徳川光圀は、大日如来を本地仏とする「御岩大権現」に神社の名を改めた。また、1657年(明暦3)には奥宮のかびれ大神宮で『大日本史』編さんの祈願を行っている。斎神社の前にある大日堂には大日如来坐像が安置されている。鎌倉時代後期の作とされ、4・10月の第3土・日曜に行われる神仏習合の伝統行事、回向祭(えこうさい)および正月期間に御開帳される。
すべての参拝者が目指す拝殿と、その先の山頂へ
大日堂の先の石段を上ると、森が開けた場所に26柱を祀る御岩神社が建っている。辺りは静けさに満ち、ピンと張りつめたおごそかな空気が漂う。参拝を済ませたら、拝殿の周囲に点在する姥神(うばがみ)や稲荷大明神、八大龍王神、入四間(いりしけん)不動明王にもお参りしよう。なお、社務所から拝殿までの道は「参拝道」、拝殿から御岩山へ向かう道は「登拝道」と呼ばれ、登拝道はさらに「表参道」と「裏参道」に分かれ、奥宮のかびれ大神宮の先で合流し標高530mの御岩山山頂まで続いている。拝殿から山頂までは片道45-60分の道のりで、山頂からは太平洋や那須連山の絶景を一望のもとにできる。一部険しい山道となるので、しっかりとした装備で向かいたい。
スポット詳細
- 住所
- 茨城県日立市入四間町752
- エリア
- 県北部エリア
- 電話番号
- 0294218445
- 時間
-
[参拝時間]6:00-17:00
[社務所]9:00-17:00 - 休業日
- 年中無休(台風及び積雪など悪天候の際、参拝を中止する場合あり)
- 駐車場
- あり(180台)
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- あり
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 乳幼児の入店
- 可(乳児を連れての御岩山登拝不可)
- 雨の日でも楽しめる
- はい(雨天・降雪、積雪時の御岩山登拝不可)
情報提供: ナビタイムジャパン
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