野反湖

坂道を上り切るとロングドライブの疲れを癒やしてくれる景色が広がる

満天の星空に出合える稜線トレイルの要所

野反湖は、群馬・新潟・長野の県境100kmにわたる稜線を利用した「ぐんま県境稜線トレイル」の通過点でもある。雄大な景色を眺めながら自然の歩道を歩くロングトレイルを楽しむ途中に、宿泊することもできる「野反湖キャンプ場」。野反湖の周辺には人家などの建物は少なく、草原と低木林、針葉樹が織りなす手つかずのままの自然が多く残っており、満天の星空も見ごたえ十分だ。運がよければ天の川を見ることもできる。

ムラサキヤシオツツジ。草花を目当てに訪れるファンも多い

独自の植生が生み出す自然美がある

夏には残雪と新緑のコントラスト、秋には山が燃えるような紅葉を楽しむことができる。6月頃にはレンゲツツジ、7月頃からはノゾリキスゲが見頃となるなど、季節ごとに高山性の珍しい山野草が300種類以上も咲くこともあり、初夏から秋を中心に多くの人が訪れている。また野反湖は釣り場としても定評があり、陸地からニジマスなどを狙えるとあって、釣り人の聖地にもなっている。なかでも背中がコバルトブルーに輝くレインボートラウト(通称:ブルーバックレインボー)は、野反湖周辺だけで見られるとあって特に人気がある。釣りはビジターセンター等で遊魚券を購入することで楽しむことができ、魚の動きが活発になる6-8月がハイシーズンだ。

ニジマス狙いの釣りファンから人気が高い

釣りを楽しむときは管理棟で遊魚券を購入すること

ハイキングとドライブをいっしょに楽しめる

野反湖方面に車を走らせるとまず見えてくるのが野反峠休憩舎。ここは野反湖を一望しながらひと息つける場所で、ドライブ途中の多くの人が足を止めるスポットだ。食事やコーヒーなどを出す食堂もあるため、周辺の山々と野反湖を一度に楽しみながら食事をすることも可能。お土産の購入もできるほか、観光パンフレットやハイキングマップなども入手できる。野反湖を起点としたハイキング・登山も人気で、「日本二百名山」に数えられる白砂山をはじめ、地蔵峠、八間山など経験や時間にあわせたさまざまなコースを巡ることができる。登山とドライブをどちらも楽しみたい人には特におすすめしたい場所だ。

日陰では春先まで残雪が見られるほどの高地

シラネアオイ。通年でさまざまな希少な草花を見ることができる

周辺にはいくつも登山口がある。写真は群馬・新潟・長野にまたがる白砂山への登山口