第16番札所 光耀山 千手院 観音寺
空海の筆跡でお遍路さんを守る「光明真言印」
四国八十八ヶ所霊場の第十六番札所である観音寺(かんおんじ)は、第十四番、第十五番と並んで徳島市の国府町にあり、住宅街のなかに現れる立派な鐘楼門が目印となる。寺伝によれば、741年(天平13)に聖武天皇が全国に国分寺・国分尼寺を創建した際、行基(ぎょうき)に命じて開創(かいそう)した勅願道場だと伝えられている。その後、816年(弘仁7)頃に空海が訪れ、本尊として千手観音像、脇待(きょうじ)として不動明王像と毘沙門天像を自らの手で彫り、安置したという。姑を折檻(せっかん)した嫁を炎で包んで悔いあらためさせたという逸話や、本尊のご利益で視力を取り戻した盲目の男性が松葉杖を奉納するなど、明治・大正時代にも霊験あらたかなエピソードが数多く残されている。また、観音寺には、四国八十八ヶ所霊場のうち、ここにしかない空海の筆跡を刻印した「光明真言印(こうみょうしんごんいん)」があり、道中着か納経用の白衣(はくえ)に押してもらうことができる。お遍路(へんろ)の間は身を守ってくれるほか、納棺時に着ていると極楽浄土へ導かれるという。四国八十八ヶ所霊場を巡礼するときには、忘れずにお願いしたい。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン
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