室戸岬

崎/岬

奇岩群と亜熱帯植物と真っ青な太平洋!地球の息吹が感じられる場所

四国の「右下」先端にある岬。海底が隆起してできた奇岩群は、眺めるのはもちろん、その上を自由に歩きまわっても楽しい。雄大な太平洋が見渡せる海岸では、亜熱帯植物や、空海が残した数々の伝説にも出合える。

黒々とした大きな岩を縫うように約2.6kmの遊歩道が整備されている} 黒々とした大きな岩を縫うように約2.6kmの遊歩道が整備されている

悠久の時が流れる非日常空間

高知県東部の先端にある室戸岬は、古くは海の難所、昭和期には台風銀座として知られ、ゴツゴツとした巨岩に打ちつける荒々しい波の印象が強い。珍しい地層が多く見られる大きな奇岩が乱立し、亜熱帯樹林や植物が茂る海岸は、悠久の時のなかでの地球の営みを実感できる場所。奇岩の正体は、約1600~2800万年前の深海底で堆積した地層。そこにマグマが貫入し、砂や泥が焼けて白くなり、さらにプレートの力で複雑に折れ曲がって地上に現れた。こうした太古の息吹を感じられる海岸は、1964年(昭和39)6月に室戸阿南海岸国定公園の指定を受け、2015年(平成27)に世界ジオパークに認定された。奇岩地帯は自由に散策可能で、気軽に非日常が体験できるスポットとして人気が高い。だるま朝日・夕日を見られる美しい海岸でもあり、「日本新八景」「四国八十八景22番」にも選ばれている。高知市内から車で2時間ほどで行けるため日帰りも可能だ。

ひときわ大きくそびえ立つ「ビシャゴ岩」。マグマが地層に入り込んで固まり、その後ほぼ垂直に回転したものと考えられている} ひときわ大きくそびえ立つ「ビシャゴ岩」。マグマが地層に入り込んで固まり、その後ほぼ垂直に回転したものと考えられている

地層の博物館。天然のアスレチックコースのように、奇岩地帯を自由に探索できるのが魅力} 地層の博物館。天然のアスレチックコースのように、奇岩地帯を自由に探索できるのが魅力

弘法大師ゆかりの地

室戸岬の近くには、空海が792年(延暦11)頃に修行をしたという洞穴「御厨人窟(みくろど)」があり、室戸岬の海岸にも行水したと伝わる「行水の池」がある。空海が背中をこすりつけた部分がなめらかになったという伝説が残っているが、岩がへこんでいるのは波によって削られたため。もともとこの池は波打ち際にあったものが、大地の隆起によって持ち上げられたといわれる。ほかにも、空海が眼病を癒やしたと伝わる「目洗いの池」は、どんな晴天でも干上がることがなく水位が一定に保たれているという。また、この地は『土佐日記』で知られる紀貫之が船で京へ戻る際、暴風に遭って滞在した場所としても伝承が残る。遊歩道には「土佐日記御崎の泊」という碑が立っている。

奇岩群をつなぐ遊歩道には南国情緒あふれる亜熱帯植物が生い茂る} 奇岩群をつなぐ遊歩道には南国情緒あふれる亜熱帯植物が生い茂る

天然記念物のアコウの大木

約2.6km続く遊歩道は、岩場だけでなく南国らしい木々の間を通るなど、さまざまな表情をもっているのが魅力。室戸岬に自生している南国植物は「室戸岬亜熱帯性樹林及び海岸植物群落」として国の天然記念物に指定されている。一年中、ハマユウやハマダイコンなど、色とりどりの花が咲いている。そこかしこで見られるハマアザミは、地元では根を天ぷらにして食べるのが春の味だ。岩を抱くように根を張ったアコウの大木は神秘的で、その存在感は圧倒的。幹や根に触れて大地のパワーを受け取りたい。珍しい植物や岩に目を奪われがちな室戸岬だが、かわいい海の生き物たちに出会えるのも魅力だ。小さなカニが駆けまわる姿や、潮だまりに取り残された小魚たちを眺めていても時間を忘れる。

動きだしそうなアコウの大木。直に触れて生命力のパワーを感じたい} 動きだしそうなアコウの大木。直に触れて生命力のパワーを感じたい

葉のトゲが痛いハマアザミ。地元では春を告げる食材だ} 葉のトゲが痛いハマアザミ。地元では春を告げる食材だ

スポット詳細

住所
高知県室戸市室戸岬町鯨浜 map map 地図

情報提供: ナビタイムジャパン

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