境台場公園
鳥取藩が築いた「お台場」の公園が人々の憩いの場に
境水道大橋を望む公園
幕末の1863年(文久3)、鳥取藩は海防のために藩内の重要港湾に砲台(台場)を8か所築いた。境水道の岸壁から見上げた位置にあり、境水道大橋を望む「境台場」はそのひとつ。最も規模が大きく重装備だったという。1988年(昭和63)、国史跡に指定されている。明治維新で台場の役目は終わり、1897年(明治30)に境町(現境港市)に払い下げられた。1953年(昭和28)に現在の公園となり、「お台場」の愛称でスポーツや憩いの場として親しまれている。
明治時代開設の木造灯台を復元
公園の東北隅には高さ12mの木造六角形の灯台がある。1895年(明治28)に開設された山陰最初の灯台「境港灯台」を1991年(平成3)に復元したもので、現在も境港市のシンボル的存在だ。公園からは境水道大橋が見え独特の景観をつくり出している。また、園内には約240本の桜があり、境港市内最大の桜の名所としても知られる。春には、「桜まつり」が行われ、花見客で賑わう。
水のない水族館にも立ち寄りたい
公園に隣接して「水のない水族館」として知られる「海とくらしの史料館」がある。公園の景観を守るため、明治時代に建造された酒蔵を改修して1994年(平成6)に開館したもの。日本一の巨大マンボウ(愛称チョボリン)の剥製は体長2.8mという圧倒的な存在感。境港で水揚げされたシュモクザメ、ウバザメなどのサメ類から、身近なカニまで700種類4000点のはく製を所蔵、「日本一のはく製水族館」として知られる。本物の漁船「みなと丸」も展示してあり、漁法の紹介をしている。館内のはく製は種政幸(たねまさゆき)さんの作品。口とエラから肉や骨を取り出して皮一枚にし、薬品処理、特別な樹脂を吹き付ける独自の手法で仕上げているという。かわいいハリセンボンのはく製で装飾された2階通路の「ハリセンボン通り」は撮影スポット。ほかにも人々の暮らしをテーマにした古い民具などが並んでいる。中庭では地元の工芸品「弓浜絣(ゆみはまがすり)」の材料の「浜綿(はまわた)」と呼ばれる「伯州綿(はくしゅうめん)」を育てている。
スポット詳細
情報提供: ナビタイムジャパン
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