元滝伏流水
1日5万tもの鳥海山の伏流水があふれだす「平成の名水百選」
1日5万t以上があふれ出す鳥海山の伏流水
まるで富士山のように美しい三角錘の鳥海山と、そのふもとに広がる高原湿原エリア。日本海からそびえ立つ鳥海山のふもとには、年間を通して海からの湿った空気が山肌を吹き上がる。多い年には局地的に年間1万2000mm以上もの降水量を記録。鳥海山に浸み込んだ大量の雨や雪は、長い歳月をかけて透水層を通って自然ろ過され、数えきれない湧水ポイントからあふれ出して湿地帯や渓流を形成している。「元滝伏流水」は岩間から絶えず湧水が滝のようにあふれ出す様子を、水しぶきがかかるほど間近で観賞できる希少スポット。人気の秘密は、駐車場から目的地まで徒歩約10分とアクセスが良いこと、整備された遊歩道で気軽に森林トレッキングできること、大迫力の伏流水&苔と水しぶきの神秘的な光景が広がることの3点だ。
往復30分程度の神秘体験をお散歩感覚で
日本海沿いを走る国道7号から、鳥海高原に向かう県道131号を経由して車で15分ほど。案内看板に沿って山道を進むと、トイレも備えた専用の広い駐車場に到着。散策道周遊コースの看板を目安に、歩きやすく整備された川沿いの林道を進む。脇を流れる渓流の流れが早くなるとともに、苔むした大岩が増えてくる。10分ほど歩くと目的地に到着。深林に差し込む光と緑に苔むす岩肌。白い水しぶきの向こうには幅30m以上、高さ約5mの岩盤から滝のように絶えずあふれ落ちる伏流水。特に気温が上がる夏場は、岩肌に叩きつけられた湧水が白い霧になって辺りを覆い、さらに神秘的なムードを演出してくれる。
ベストな観賞時間は晴天の午前からお昼頃
観賞ポイントに置かれたベンチで休憩したり、水しぶきの届く川沿いまで下りてみるなど滝の観賞は思いおもいのスタイルで。伏流水は幾筋の線となって流れ落ち、苔岩にはじけ飛んで美しいしずくの軌跡を描く。その幻想的な風景を写真に収めようと、年間を通して訪れるカメラマンも多い。「平成の名水百選」に選ばれたことも納得できる自然観賞スポットだ。地元カメラマンのおすすめシーズンは林道や苔岩の緑が深まる夏場と、紅葉とのコントラストが美しい秋。陽の差し具合などを考慮したベストな観賞時間は「午前中からお昼にかけて」とのこと。
スポット詳細
- 住所
- 秋田県にかほ市象潟町関元滝 地図
- エリア
- 由利本荘・鳥海エリア
- 電話番号
- 0184436608
- 休業日
- 冬季(11-3月)はトイレを閉鎖しています
- 料金
- [見学料]無料
- 駐車場
- あり(30台)
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 30-60分
情報提供: ナビタイムジャパン