恵那峡
「大井ダム」の建設によって誕生した美しく雄大な湖
2020年に公園や遊歩道などがリニューアル
たくさんの桜とツツジが咲き誇る春、新緑が鮮やかな夏、渓谷一面に紅葉が広がる秋と、季節ごとに異なる景観を見せてくれる恵那峡。冬にはオシドリやマガモなどの水鳥が集まるのでバードウォッチングも楽しめるなど、一年を通して多くの魅力にあふれている。また、2020年(令和2)には「さざなみ広場」や「桃介広場」、「遊歩道」などがリニューアル。新しく誕生した「恵那峡ビジターセンター」では、恵那峡の自然や歴史をパネル展示や映像でわかりやすく紹介している。
ダム建設に尽力した「電力王」福沢桃介
恵那峡は木曽川中流にある人造湖。1924年(大正13)に建設された国内初の発電用ダム「大井ダム」が、木曽川の流れをせき止めたことで誕生した。そのダム建設を担ったのは、明治から昭和にかけての実業家で、「電力王」とも呼ばれた福沢桃介(ふくざわももすけ)。建設には数々の困難がつきまとったが、女優の川上貞奴(かわかみさだやっこ)による献身的な協力もあり、なんとか完成にこぎつけることができたといわれている。なお、「恵那峡」という名称は、1920年(大正9)に高名な地理学者であった志賀重昂(しがしげたか)によって命名された。「桃介広場」に行けば、ダムを眺める福沢桃介の像と川上貞奴のレリーフを見ることができる。
巨大な「大井ダム」を間近で鑑賞
「恵那峡ビジターセンター」や「さざなみ広場」、「桃介広場」の辺りを散策したあとは、少し離れたところにある「大井ダム」にも足を運ぼう。木曽川の激流をせきとめた大規模なダムで、堤高は53.4m。戦前に造られたダムの金字塔のひとつといわれており、土木学会の「日本の近代土木遺産-現存する重要な土木構造物2000選」に選定されている。ダムの天端部分は幅1mほどの通路になっており、歩いて渡ることも可能。通路脇にあるアールデコ様式の台座や水銀灯、アールヌーヴォーの影響が見られる手すりなどから、建設当時の時代の雰囲気を感じ取れる。
遊覧船や遊園地、グルメスポットなども充実
恵那峡観光をもっと楽しみたいなら「恵那峡遊覧船」も利用したい。乗船口は「恵那峡ビジターセンター」からすぐ。上流に向かって往復20kmのクルージングを楽しみながら、両岸にそそり立つ多種多様な奇岩や怪石を見物することができる。また、恵那峡大橋を渡った先には、30種類以上のアトラクションがそろう遊園地「恵那峡ワンダーランド」が。食事や買い物を楽しみたいなら、車で約5分の距離にあるグルメスポット「恵那銀の森」に立ち寄るのもおすすめだ。
スポット詳細
- 住所
- 岐阜県恵那市大井町恵那峡 地図
- エリア
- 東農エリア
- 電話番号
- 0573321790
- 駐車場
-
あり(108台)
※恵那峡さざなみ公園駐車場(第1+第2) - 備考
- ※電話番号は恵那峡ビジターセンターに繋がります。
情報提供: ナビタイムジャパン