氣多大社
万葉の歌人が歌を詠み残した、縁結びでも知られる能登一の宮
大伴家持が奈良時代に立ち寄る
のと里山海道柳田ICから車で約1.6km。国道249号を北上し、一ノ宮郵便局すぐ奥の気多大社前信号を右折して少し進むと見えてくるのが氣多大社の駐車場と鳥居だ。社伝によれば氣多大社の創建は神代の昔とも、崇神(すじん)天皇の時代(紀元前97-30年)とも伝えられる。現存する史料でその名を確認できるのは『万葉集』17巻が最初。748年(天平20)、万葉歌人である大伴家持が越中国司として能登巡行をした際に立ち寄り、歌を詠み残している。当時、能登は越中国の一部で、氣多大社は「氣多神宮」と呼ばれていた。祭神は出雲大社と同じ大国主命(おおくにぬしのみこと)。出雲から舟でこの地に入り、能登を平定したと伝承が残る。
わずかな範囲に国重文が5つも!
鳥居を抜けて80mほど先にあるのが神門だ。神門は国指定重要文化財で、くぐってすぐ目の前にある拝殿と、その奥に建つ本殿もともに国の重要文化財に指定されている。さらに本殿右側の摂社白山神社と左側の若宮神社も国指定重要文化財で、わずか10m四方の空間に5つの大変貴重な文化財が密集している。これらのうち、最も古いのが若宮神社で、能登国守護・畠山氏によって1569年(永禄12)に建立された。残り4つは、前田家によるもので、神門が1584年(天正12)、拝殿が1653年(承応2)、本殿と白山神社が1787年(天明7)に造営された。氣多大社が守護大名や加賀藩歴代藩主から手厚く保護されていたことがわかる。
縁結びのスポットとして大人気
参拝を済ませたら境内を散策してみよう。目立つのがハート模様の大量の絵馬だ。祭神の大国主命は「結びの力」を持ち、古くから氣多大社は縁結びの神社として名高い。境内の右奥は、いわゆる神社の森の社叢(しゃそう)で、国の天然記念物でもある1万坪(3万3000平方メートル)の原生林「入らずの森」の入り口がある。その前からさらに右奥に進むと胸の高さほどある岩「むすび神苑(しんえん)」が現れる。この岩に小石を積むと恋愛運が上がるとされている。また、特に女性に人気なのが、毎月1日に催される月次祭の「ついたち結び」だ。朝8時半までに行くと、先着100名までを対象に、拝殿で無料の縁結び祈願をしてくれる。
スポット詳細
- 住所
- 石川県羽咋市寺家町ク1-1 地図
- エリア
- 羽咋・河北エリア
- 電話番号
- 0767220602
- 時間
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8:30-16:30
[7/21-8/31]8:30-18:00 - 休業日
- 無休
- 料金
- [拝観料]無料
- 駐車場
- あり(300台)
- クレジットカード
- 可(VISA、JCB、AMEX、DISCOVER、Diners Club)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 可(Suica、PASMO、iD、nanaco、メルPAY)
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 30-60分
情報提供: ナビタイムジャパン
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クチコミ
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