佐渡市トキの森公園
絶滅危惧種「トキ」を間近で見られる日本唯一の施設
たくさんのトキに会えるトキの森公園
両津港から車で約15分。新潟交通佐渡の路線バスは月~金曜6本、土・日曜8本がトキの森公園の目の前に停まる。入り口付近にはトキの案内板をはじめ、トキのポストやトキグッズを売るお土産屋さんもある。日によっては佐渡市のゆるキャラ、サドッキーがお出迎えしてくれ、観光客が旅の思い出にツーショットを撮る光景も。また時間によっては野生のトキが上空を飛んでいるとか。園内はトキふれあいプラザとトキ資料展示館の2つのエリアに分かれているが、どちらを先に見学してもよい。野生のトキも増えてきているので、佐渡滞在中に遭遇するチャンスがあるかも。トキの保護や繁殖、トキと関わってきた佐渡の人々の暮らしを見てみよう。
トキとともに生きる人々の試み
資料展示館では、トキを保護するため奮闘した先人たちの試みを学ぶことができる。山から里に下りてくるトキと人間の距離は、昔から近かった。かつて、田んぼでエサを探すトキは苗を踏み倒す害鳥と考えられていた。また、トキの肉は冷え性に効く薬とされ、また美しい羽毛は装飾品として輸出されるなどし、乱獲により数を減らしていった。数が減ったトキとともに生きる環境を考えた高野さんの紹介がある。現在、佐渡の農業は、そんな高野さんの「トキとともに生きる」という思いの詰まった農法がとられている。2011年(平成23)、「生きものを育む農法」が評価され、日本で初めて世界農業遺産(GIAHS)に認定された。
生きているトキを間近で観察
資料展示館を出るといよいよ本物のトキに会える観察回廊へ。8月から1月の非繁殖期には、翼の裏がピンクのようなオレンジのような独特の淡い美しいトキ色が現れ、飛び立つとその美しさに目を奪われる。2月から7月の繁殖期には首のあたりから背中にかけ灰色に変わる。もしかするとトキの鳴き声に驚くかもしれない。「カーゥ」とカラスに似た大きく太い声を出す。トキは臆病なので、観察するときは大声を出さない、カメラのフラッシュを切るなどストレスを与えないように心がけたい。南アメリカに生息するフラミンゴのような赤いショウジョウトキや中国や東南アジアに生息する顔の黒いクロトキなど、トキの仲間も飼育されている。
トキまで2㎝!? 至近距離でトキを見られる「トキふれあいプラザ」
観察回廊を抜け、公園内を歩き少し離れた「トキふれあいプラザ」へ。ここは2013年(平成25)にオープンした。2階建ての建物の1階では、観察窓の近くに池があり、エサのドジョウを探して歩く様子などをトキの目線で見ることができる。2階からはトキの巣を見ることができる。2か月も経つと幼鳥は体が親鳥と変わらないほどの大きさになるが顔の色やクチバシ、羽の色などに違いがある。望遠カメラで見比べてみるとその違いがはっきりとわかるだろう。このトキふれあいプラザでは、抱卵の様子や飛ぶ練習の様子など、トキの繁殖の様子を最初から最後まで見ることのできる非常に貴重な施設だ。
スポット詳細
- 住所
- 新潟県佐渡市新穂長畝383-2 地図
- エリア
- 佐渡エリア
- 電話番号
- 0259224123
- 時間
- 8:30-17:00(最終入場16:30)
- 休業日
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月、年末年始
※3-11月は無休 - 料金
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【協力費】
[大人]400円
[小人]100円 - 駐車場
- あり
- クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 滞在目安時間
- 30-60分
- 車椅子での入店
- 可
- 乳幼児の入店
- 可
情報提供: ナビタイムジャパン
- アニメスポット情報
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けものフレンズの作中に登場するショウジョウトキをはじめとするトキ類が見られることから、ファンの間で聖地として扱われるようになった。2018年9-10月にはけものフレンズとのコラボも開催されていた。
※ナビタイム調べ
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クチコミ
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- 佐渡と言えばトキ
- 佐渡島と言えばトキ。そのトキを見学できる施設です。協力金の支払いが必要です。他の方も書いているようにトキを間近に見れることはないのですが、望遠鏡を設置してくれているので、巣にいるトキを見ることはできます。他にもトキのゆるキャラみたいなマスコットが置いてあったり、トキのことを学ぶことができます。トキの飼育数が少ないのか、観光客に見せている数が少ないのかはわかりませんが、たくさんのトキが見れると期...
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- トキが遠い
- それはトキを見つけた時の感想。その前はといえばトキはどこにいるの?という状況であった。捜すのに苦労。 レンタカーで訪問、駐車場から入口へ。 簡易な造り?の受付・券売所を通り園内へ。 パンフレットには道順が記載されていたのでそれに沿って。 トキは数か所に分かれて飼育されていて道順1番目のゲージではすぐ目も前に見てたのだが それ以降はゲージが遠くにまたはトキは視界内にはおらずという感じで...
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- トキは遠い
- 以前よりは近くになったとのことだが、トキ舎までの距離があり、また金網で覆われているため写真にならない。いつか野生化したトキに出会いたい。
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