Befco(ベフコ)ばかうけ展望室

信濃川に面しているので橋の連なる美しい景色を撮影できる

日本海側で最も高いビルからの景色を楽しむ

信濃川に突き出した万代島に立つ朱鷺メッセ。展示場や13の会議室、ホテルなどが一体となった複合施設で、コンベンションセンターと高層の万代島ビルからなる。日本海側随一の高さを誇る万代島ビルの31階が展望室になっており、新潟市街地のパノラマを楽しむことができる施設として人気だ。高さは地上125m。空気が澄んでいれば佐渡島や五頭連峰(ごずれんぽう)までも見渡すことができる。展望台までは1階にあるエレベーターで。31階でもあっという間に到着する。フロアは広々としていて、構造もシンプル。360度それぞれ景色は異なり、東西南北それぞれに案内板があるのでどこに何が見えるのかがわかりやすい。営業時間は8:00～22:00なので、日中の景色だけでなく夕景や夜景も楽しむことができる。

新潟日報メディアシップから見た朱鷺メッセ

信濃川に連なる橋の景色が広がる南側

ここで見ておきたいのが、信濃川に架かる橋が延々と連なる景色。川沿いに立つ施設ならではのもので、特に夕方以降はすばらしい。日が暮れると橋の灯が点灯し、まるで橋がライトアップされたようにフォトジェニックな景観となる。ただし、この景色が見える南側にはスカイラウンジがあり、スペースがやや狭くなっているので写真愛好家が順番待ちをしていることも。信濃川に連なる橋は新潟市のシンボルともいえる風景なので、ぜひ写真に収めておきたい。橋は手前から柳都大橋(りゅうとおおはし)、萬代橋(重要文化財)、八千代橋、昭和大橋で、昼間は奥に弥彦山が見えることもある。川の両岸に広がるエリアは新潟タウンの繁華街であり、夜景の撮影にはうってつけの場所といえるだろう。

南側の窓から見る昼間の景色

港側の景色も見逃せない！

反対に北側では信濃川に浮かぶ万代島と各港、新潟空港を見渡すことができる。その向こうには日本海が広がり、なんとも気持ちのよい景色だ。こちら側も写真愛好家には人気で、港から船が出て、その光の軌跡を撮影したりするのだとか。東側はすぐ足元においしい魚介料理を味わえる「ピアBandai」が見え、遥か遠方には五頭連峰がうっすらと確認できる。エレベーターで昇ってくるときに見える景色も東側だ。西側は新潟島に広がる下町や旧新潟税関庁舎のある新潟市歴史博物館(みなとぴあ)など。場合によっては佐渡島が見えることもある。東西南北で風景はまったく異なるので、じっくり回って360度のパノラマを堪能したい。

北側の日中の景色。真ん中が佐渡汽船のターミナルで、その向こうに各港が並ぶ

北側の夜景。船が通ればいい被写体となる

そのほかの施設と周辺の見どころ

名前の「Befcoばかうけ展望室」は、米菓の「ばかうけ」で知られる新潟の会社、栗山米菓が命名権を取得して名付けたもの。展望室の各所にBefcoのキャラクター「バリン」と「ボリン」が登場するのはこのためだ。フロアの一角は新潟のお土産を売るショップになっており、栗山米菓のバラエティ豊かな商品も一緒に売られている。南側にあるカフェ「スカイラウンジ」は軽食やドリンクが用意されたカフェで、もちろん窓際がおすすめ。コラボカフェとしても知られており、これまでにもさまざまなキャラクターとコラボしている。景色を堪能したら、周辺のスポットも回ってみよう。万代島ビルはほとんどのフロアがオフィスやホテルだが、5階には万代島美術館もあるので一緒に訪れるといいだろう。また川を挟んで向かいにある「ピアBandai」は新潟のおいしいものが大集合した商業施設。新鮮な魚をリーズナブルに食べられる店がめじろ押しなので、食事におすすめだ。

ばかうけのキャラクターが迎えてくれる「スカイラウンジ」

ショップで販売されている栗山米菓の商品