神島
島独特の自然と情緒があふれる、小説『潮騒』の舞台
離島ならではの自然を肌で感じよう
鳥羽港から船で40分ほど揺られてたどり着くのが、鳥羽湾の沖合に浮かぶ離島・神島だ。この島はその名のとおり、神々が支配する島だと信じられており、古くから独自の文化や豊かな自然が息づいている。島の東南部では、市の天然記念物に指定されているカルスト地形を見ることが可能。塔のようにそびえ立つ白い岩と青い空の対比が、見事な景色を生み出していて神秘的だ。ほかにも季節が合えば、渡り鳥やインド、オーストラリアを中心に分布する蝶が飛来する様子などを楽しむこともできる。一周4kmほどの小さな島なので、ゆったりと散策をしながら島の自然を感じるといいだろう。
文豪に思いを馳せながら島内を巡ろう
この島は三島由紀夫の小説『潮騒』の舞台となった場所で、映画の際にはロケ地としても活用されてきた。特に、作中に登場する八代神社や、クライマックスの名シーンの舞台である「監的哨跡(かんてきしょうあと)」は文学・映画ファン必見だろう。さらに三島由紀夫が島を取材する際に滞在した家、寺田屋は当時の面影を残したまま存在している。事前に「潮騒の宿 山海荘」に連絡をすれば、寺子屋の室内を見学することもできるので、実際に三島が見た景色を部屋の窓から眺めてみてはいかがだろうか。『潮騒』を読んだことのない人は、読んでからこの島を訪れると、よりいっそう楽しむことができるだろう。
「監的哨跡」は戦時中、旧陸軍が伊良湖から撃つ大砲の試着弾を確認するための施設だった
重要文化財が多く残された、眺め抜群の神社
大きな白い鳥居をくぐり、200段を超える長い石段を進んだ先に鎮座しているのは、『潮騒』にも登場した八代神社だ。ここでは海の神である「綿津見命(わだつみのみこと)」が祀られており、古くから船乗り達に親しまれてきた。神社には古墳時代から室町時代の神宝が所蔵されており、中には国の重要有形文化財に登録された銅鏡なども。さらに元旦に行われる奇祭・ゲーター祭は、南北朝時代の太陽信仰を表しているといわれており、県の無形民族文化財にも登録されている。歴史的価値のあふれる八代神社で島独自の文化を感じるとともに、石段の頂上から見える絶景を楽しもう。
この島ならではの体験やグルメ
神島は、3000年の歴史を誇る海女文化が今なお残る場所のひとつだ。海女体験のできるツアーもあるため、事前に調べて参加しておくといいだろう。さらにここでしか味わえないご当地グルメ「たこかつバーガー」もおすすめ。これは鳥羽市が認定した「とばーがー」の1種で、神島港で水揚げされたタコがたっぷりと使われている。訪れた際は新鮮な魚介類と合わせて、ぜひ食べてみよう。さらに島にある神島灯台には、「恋人の聖地」のプレートが設置されているため、恋人たちも必見。鳥羽を訪れた際には少し足を延ばして、40分間のプチクルーズを楽しみながら、離島デビューをしてみてはいいかがだろうか。
スポット詳細
- 住所
- 三重県鳥羽市神島町
- エリア
- 鳥羽エリア
- 電話番号
- 0599251157
- 駐車場
-
あり
※佐田浜駐車場 - クレジットカード
- 不可
- 滞在目安時間
- 120分以上
情報提供: ナビタイムジャパン