横山展望台

夕日はもちろん、日中のキラキラ輝く海の景色も美しい

気軽に立ち寄れるアクセスの良さが魅力

国道167号の大通りから近く、近鉄志摩線鵜方駅からも車で10分とアクセス良好の横山展望台は、標高203mの横山の中腹(140m)に建てられた展望台だ。近くの駐車場は20台しか停められないので、山のふもとの「創造の森 横山」駐車場から約15分(800m)歩いて登るのが常道だとか。「横山登り口」から遊歩道が整備されているので、ハイキングやトレッキングも人気だそう。山麓北側には「創造の森 横山」があり、ヨウコウザクラやソメイヨシノ、シバザクラ、ショウブなど時季によって異なる草花が咲き、珍しい野鳥や昆虫にも出合える。
ここ以外にも4つの展望台があるので、それぞれの展望台から眺められる、海と山の景色を堪能してみてはいかがだろうか。展望台下の「横山ビジターセンター」では、伊勢志摩国立公園について、映像(4面シアター)やパネルを使って紹介している。

スロープを使えば車いすでも山頂まで登ることができる

季節の伊勢志摩食材を楽しめる天空のカフェテラス

リアス海岸の眺望は3つのデッキテラスのほかに、2018年(平成30)にオープンした「天空のカフェテラス　mirador shima(ミラドール志摩)」からも楽しめる。木目のおしゃれなカウンターで注文して受け取るセルフスタイルのカフェで、屋内の席で食べても、外のウッドデッキで潮風を感じながら味わっても良い。カフェは階段で2階に上がることができ、そこにはベンチも用意されている。全天候型の屋根付きで、雨や日差しを気にせずゆっくり過ごせるのもうれしい。カフェから見下ろす眺めもまた格別で、2階から写真を撮ればさえぎるものがなく、SNS映えすると評判だ。カフェの1階と2階で高さが少し変わるだけで景色の印象が変わるので、ぜひ両方からの絶景を堪能したい。

目の前にテラスが広がり開放感あふれるカフェ1階席

ドリンクを飲みながらひと息つくのにぴったりなスポット

伊勢志摩の特産物をアレンジしたメニューが好評

「横山天空カフェテラス ミラドール志摩」で人気なのが、志摩の特産品「あおさ海苔」を使ったメニュー。志摩市はあおさ海苔の生産量が日本一で全国の7割を占めており、海岸へ行くとあおさ海苔養殖の網が一面に広がる景色を見ることができる。その新鮮なあおさ海苔を生地に練りこんだサンドやドーナツのほかに、奥伊勢の「宮川の天然水(過去12年間で11回日本一の水質に選ばれている)」を使った「ビネガードリンク」も好評。特に暑い日にはさっぱりと飲みやすく、酢の効果で体の疲れも癒やせそうだ。遊歩道をトレッキングしてひと汗かいたらぜひ味わいたい。そのほか、志摩市産のアオサを食べさせたブランド豚「志摩あおさ豚肉」を使ったメニューや、天空トロピカルソーダ、伊勢ほうじ茶ラテ、志摩ソフトクリーム等もある。

志摩あおさ豚肉が入った横山天空サンドとビネガードリンク

テラスからはSNS映えする眺望が楽しめる

木陰の遊歩道を気持ち良く歩いて山頂へ

天空のカフェテラスから遊歩道を進むと、各所に案内板が現れる。「木もれ日」テラスでは、涼しげな木陰のある空間で、木のカウンターに座り壮大な海の景色を眺められる。少し坂道を上がると「そよ風テラス」。ゆったりとした木製の長いベンチに腰掛けて、海を見下ろせる。視界をさえぎるものがないので、写真スポットとしても人気。さらに上に登ると「見晴展望台」や「あご湾展望台」があり、さまざまな場所からリアス海岸の絶景を楽しめる。帰りは山のふもとにある「横山ビジターセンター」に立ち寄り、観光情報を手に入れよう。伊勢志摩を巡る良いヒントが見つかるかもしれない。