三重

志摩

SHIMA

英虞湾と里山の自然を満喫。市全体が伊勢志摩国立公園

志摩市は三重県志摩半島の南部に位置する、市全体が国立公園となる自然にあふれたエリア。緑いっぱいの里山風景と、真珠発祥地として有名なリアス式海岸を望める英虞(あご)湾の絶景が自慢だ。志摩半島で最も大きな入海で、賢島をはじめとする大小60の島影が印象深い。また、本場スペインを思わせるショーや多彩なアトラクションを楽しめる「志摩スペイン村」、地中海にいるような非日常的なホテルステイを堪能できる「志摩地中海村」など、カップルやファミリー、女子旅などで訪れるのに最適なスポットがめじろ押しだ。志摩市が世界から注目を浴びるきっかけとなったのが、2016年(平成28)に賢島で開催された「G7伊勢志摩サミット」。志摩観光ホテルがサミットの舞台となり、各国首相に志摩市の素材の料理をふるまったことも記憶に新しい。一年を通じて比較的温暖な気候のため、静かな波はビーチアクティビティや遊覧船クルーズなどにも最適。日本神話に登場する名所や、英虞湾を眺める展望台、テーマパークなど一日では遊び尽くせない観光スポットがいっぱいだ。

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エリアの見どころ

  • spot 01
    横山展望台
    おしゃれなカフェテラスで英虞湾を一望できる展望台
    日本有数のリアス海岸である英虞湾(あごわん)に浮かぶ約60の小島と、折り重なるように突き出た半島を一望できる横山展望台。標高203mの横山の中腹にあるこの展望台(標高140m)は、伊勢志摩地域ならではの海と緑の壮大な風景を楽しめる絶景スポットだ。
    夕日はもちろん、日中のキラキラ輝く海の景色も美しい
  • spot 02
    志摩地中海村
    石畳に白壁の建物が立ち並ぶ地中海風リゾート
    スペインの海沿いの町を再現した「志摩地中海村」。村内には白壁のおしゃれなカフェやレストラン、ホテル、温泉施設などがあり、宿泊はもちろん、日帰りで訪れることも可能。どこを見ても絵になる話題のスポットだ。
    地中海のリゾートにいるような気分になれる白い建物が建ち並ぶ
  • spot 03
    志摩スペイン村 パルケエスパーニャ
    まるでスペインを訪れたかのような空間が広がるテーマパーク
    スペインをイメージしたテーマパーク、ホテル、天然温泉を合わせもつリゾート施設「志摩スペイン村」。大人から子どもまで楽しめる多彩なアトラクションや、陽気なエンターテインメント、本場スペイングルメなど、一日では遊び尽くせない魅力が盛りだくさんだ。
    テーマパーク、ホテル、温泉からなる複合リゾート
  • spot 04
    賢島
    伊勢志摩サミットも開催された英虞湾の有人島
    手つかずの自然の景色が残る伊勢志摩国立公園内に位置する「賢島」。英虞湾のリアス式海岸の絶景や真珠養殖の筏の風景など、伊勢志摩ならではの眺めが楽しめる。2016年(平成28)の「G7伊勢志摩サミット」の開催地としても有名だ。
    真珠筏や美しいリアス式海岸の眺めが自慢
  • spot 05
    賢島エスパーニャクルーズ
    英虞湾を周遊する帆船型遊覧船「エスペランサ」
    スペイン語で「希望」を意味する帆船型遊覧船「エスペランサ」。3本マストの帆船タイプで、スペイン大航海時代の船をイメージして造られた。賢島港から周囲を山里に囲まれた英虞湾をゆったりと周遊し、コースの途中では英虞湾に浮かぶ小島や真珠養殖の筏などを見ることができる。\船内は1階と2階が客室、3階は展望デッキとなっている。波が穏やかな内海なので、遊覧中も揺れることが少ない。客室やデッキ、また特別室イサベラ(別途料金)などからダイナミックな海の景色を堪能しよう。
    スペイン大航海時代のカラック船がモチーフ
  • spot 06
    志摩自然学校
    ビギナーもリピーターも満足できるシーカヤックツアー
    近鉄志摩線鵜方駅、または近鉄志摩線賢島駅から車で30分の「ともやま公園」にある「志摩自然学校」。シーカヤックをメインに様々なアクティビティを提供している。シーカヤックは季節を問わずに楽しめる。初めてカヤックに挑戦する人や子供のいるファミリー、年配の人にもおすすめの1.5時間コースと、大人のみで参加する人やリピーター、ゆっくりと景色やカヤックを満喫したい人におすすめの3時間コースがある。1.5時間コースは、英虞湾のなかにある無人島「兎山島」を目指し漕ぎ出す。天候などの条件が合えば、無人島での磯遊びもできる。3時間コースは大人のみでの参加や経験者におすすめな長距離コース。途中、真珠養殖の島「間崎島」で休憩をしつつ、奥志摩半島の景色とカヤックをのんびりと満喫しよう。夏はビーチでの海水浴も楽しめる。
    初心者や子どもも気軽に体験できるシーカヤック
  • spot 07
    天の岩戸(恵利原の水穴)
    天照大御神が隠れ住まわれた、日本神話に登場する岩の洞窟
    天照大御神(あまてらすおおみかみ)が弟の須佐之男命(すさのおのみこと)を戒めるために隠れたという伝説が残る、森のなかにたたずむ小さな洞窟。岩穴から湧き出る岩清水は「名水百選」にも認定され、透き通る美しい水と森のパワーでエネルギーチャージができそうだ。
    水穴から湧き出る岩清水は「名水百選」にも選ばれている
  • spot 08
    大王埼灯台
    遠州灘と熊野灘の荒波が打ち寄せる岬に立つ白亜の灯台
    三重県志摩市の南東にたたずむ灯台。2つの激しい波があわさる岬に1927年(昭和2)に建てられ、海上の安全を見守るとともに大王崎の町のシンボルに。周辺には灯台と太平洋を見渡せる公園や、灯台と岬の歴史について学べるミュージアムがある。
    三重県志摩半島の南東端に位置する、高さ22.5mを誇る灯台
  • spot 09
    安乗埼灯台
    太平洋と的矢湾の雄大な景色を望める四角形の灯台
    徳川幕府が江戸時代に建てた「燈明堂(とうみょうどう)」から安乗崎(あのりさき)の灯台の歴史は始まった。数回に渡る再築を乗り越え、現在の四角形の姿に。全国でも珍しい参観灯台の上からは、リアス海岸と安乗の町並みを望める。灯台の目の前にある芝生広場には、資料館やカフェもある。
    美しい海と緑に囲まれた四角い形が特徴の安乗埼灯台
  • spot 10
    海女小屋体験 火場・広の浜
    海女小屋で地元の海産物を「火場焼き」で味わえる体験施設
    海女文化を広めることを目的に、志摩の海岸沿いに建てられた海女小屋体験施施設。新鮮な海の幸を炭火で焼いた「火場焼き(ひばやき)」を味わえるほか、海女について学ぶこともできる。太平洋の青々とした海の景色とともに、長い歴史をもつ海女文化に触れられる場所だ。
    豊かな志摩の海で獲れた魚介を目の前で焼いてくれる。
  • spot 11
    あのりふぐ料理 まるせい
    三重ブランド「あのりふぐ」をぜいたくに堪能できるふぐ料理店
    三重県志摩市の安乗(あのり)漁港の近くに立つ料理店。あのりふぐ問屋を営む心勢水産の直営で、10月から3月の旬の時期をメインにあのりふぐのフルコースなどを堪能できる。歯ごたえと風味のよさが特徴の三重の高級食材を存分に味わいたい。
    てっさや唐揚げ、てっちり、白子などあのりふぐを存分に楽しめるフルコースも
  • spot 12
    かつおの天ぱく 鰹いぶし小屋
    古式製法を守り、かつお節を作り続ける大王崎のいぶし小屋
    伊勢神宮で毎日欠かさず神様に捧げられている食事「神饌(しんせん)」の1つがかつお節だ。三重県志摩市で1946年(昭和21)から手火山(てびやま)製法で、かつお節を造り続けているのが「かつおの天ぱく 鰹いぶし小屋」だ。手火山製法とは、江戸時代に完成した燻し加工。この地ならではの特長として、里山で自生するウバメガシ(備長炭の原木)を用い、魚質を見極め、火加減を調整しながら完成させる製法だ。ここでは、熟練の職人技を実際の作業場で見学できる。かつお節についての知識を学ぶことはもちろん、一番出汁や炊きたてのご飯に削りたてのかつお節をかけた「おかかご飯」を味わうこともできる。かつお節の奥深さを知ったあとにいただくおかかご飯は格別だ。十分にかつお節の魅力を知ったあとは、自宅用や土産にかつお節を選んでみよう。削り方次第で味に変化が生まれてくるかつお節は、それ故に用途別に豊富なアイテムが並ぶ。どんな料理で使うかを考えながら選ぶのも楽しい。複数選んで味の違いを楽しむのもいいだろう。日本料理の真髄ともいえるこだわりのかつお節を求め、気軽に足を運んでみたい。現役のいぶし小屋のため、作業の間に完全予約制で見学会も開催している。
    趣の感じられる小屋は、創業当時からの変わらぬ姿を残している
  • spot 13
    きんこ芋工房 上田商店
    安乗岬(あのりさき)を望み、港町で作られた干しいも「きんこ芋」を味わう
    鮮やかなオレンジ色の隼人(はやと)いもを使った、「海女さんのおやつ」とも称される「きんこ芋」の専門店。三重県志摩市の安乗岬に立つ白亜の安乗埼灯台から、すぐ近くの場所にある。「きんこ」とは乾燥ナマコのことで、いもを干す姿とよく似ていることからその名が付いた。市販の干しいもと「きんこ芋」の違いは、製法と食感だ。通常はふかしたいもを干しているが、「きんこ芋」は煮たいもを干す。そのため、いも本来の甘みが詰まった、もちもち食感の干しいもが完成する。店内には、いも本来の甘さを味わえる「特選きんこ芋」(時価)や「芋蜜のムースプリン」(プレーン1個400円)などの商品がずらり。「きんこ芋」の煮て干す過程で採れる芋蜜は、希少価値が高いそうだ。「きんこ芋」スイーツを堪能したいなら、併設されている「上田商店 灯台カフェ」へ。カフェの大きな窓やテラス席からは、青い海と白い灯台のコントラストが映える景色や、夕凪の美しい景色が見える。メニューはミルクソフトクリームに「きんこ芋」チョコやチップス、さらに上から芋蜜をかけた「プレミアムパフェ」がおすすめ。濃厚な甘さと自然な甘さが、口の中で絶妙にマッチする。
    おいもの最中や素揚げしたチップスなどが載ったおいも尽くしのオリジナルスイーツ「プレミアムパフェ」(1090円)
  • spot 14
    海ほおずき
    志摩で育った海の幸を獲って食べられる体験施設
    漁業が盛んな三重県志摩市で、漁師さながらの体験ができる施設。潮が引いたあとの潮だまりをリアルに再現した「わんぱく磯」では、4月から10月の期間限定で、海の生き物を追いかけたり、箱メガネで観察したりする浅磯体験ができる。水深が60cmと40cmと2種類あるため、小さい子どもでも安心して遊べるのがうれしい。通年でアジ、11月から3月までは伊勢えびといった竿や手づかみで獲る魚釣体験を楽しめる。自ら捕まえた伊勢えびの炭焼きとアジフライは格別な味だ。土・日曜、祝日と夏休み、冬休みの期間は予約が必要なため注意を。体験プランはほかにも、シェルアートやルアーホルダーなどのクラフト体験、3日前までに予約をすれば、手こね寿司やアジの干物作り体験なども楽しめる。体験をたっぷりと満喫したあとは、ご当地バーガーとして人気の「勝つお(かつお)バーガー」を味わいたい。カリっと揚げたカツオのフライを味噌が入ったソースで味付けし、アオサ入りのバンズでサンド。志摩市のカツオやアオサ、特産品の「船越みそ」といった志摩の味を詰め込んだ逸品だ。さまざまな体験を通し、子どもだけではなく大人も一緒に楽しめる施設となっている。
    浅磯体験を楽しめる「わんぱく磯」では、潮の満ち引きも再現されている
  • spot 15
    志摩大橋
    海岸線ドライブを盛り上げる真珠色に輝く橋
    第二伊勢道路白木ICから国道260号線で志摩・大王方面へ。アーチ型の橋が真珠色に輝くことから、別名「志摩パールブリッジ」とも呼ばれる志摩市のシンボルだ。橋の入り口では、パールブリッジの名にふさわしく真珠のオブジェの取り付けられた橋名板が観光客を出迎える。橋の全長は234m、バスケットハンドル型ニールセンローゼ橋と呼ばれる構造の橋梁のなかでは国内4番目の長さだという。橋の下に広がる英虞湾(あごわん)はリアス海岸で知られ、大小さまざまな島が入り組む様子は旅情たっぷり。真珠養殖の産地としても有名な養殖漁船や筏(いかだ)が浮いた風情ある入海の景色は、夕日に照らされることでさらに趣深く感じられる。広く解放的な歩道から、ウォーキングやサイクリングを楽しみながら橋周辺の風景を一望してみるのもいいだろう。自然に彩られた志摩に架かる志摩大橋で、ジュエリーとして身に着けるだけではわからない真珠の美しさを感じてみてはどうだろうか。
    「志摩パールブリッジ」とも呼ばれる真珠色に輝くアーチ型の橋
  • spot 16
    志摩丸山橋
    力強い近代的なフォルムで訪れる人を魅了する橋
    景観の優れた道として「日本の道百選」に選出された国道260号線の途中にある橋。長さ318mの橋の上からは、リアス海岸として有名な英虞湾(あごわん)の美しい海と緑あふれる岸辺を見渡せる。橋の構造は、中央の主塔から斜めに張られたケーブルと桁とをつないで橋を支える斜張橋形式で、その特徴は外観のすっきりとした美しさ。しなやかなアーチ型からやわらかい印象を受ける志摩大橋と比べると、太くがっしりとした造りとコンクリート製の橋名板から、モダンな力強さを感じることができる。海岸線ドライブにうってつけのビューポイントだが、歩いて渡ればケーブルの間からのぞく青空とゆっくりと近づいてくる橋の迫力を、よりいっそう肌で感じられるだろう。橋の近くにあるグランピング施設では、昼には日の光に照らされ輝く英虞湾を、夜には満天の星を眺めながらゆったりとくつろぐことができる。見る人の角度によって変わる橋のフォルムと、周辺の風景が醸し出す芸術性をカメラに収めてみるのもおもしろい。
    シャープな景観の志摩丸山橋。三重県志摩市から北牟婁郡紀北町に至る国道260号線に位置する
  • spot 17
    網元の店 八代
    新鮮な海の幸がたっぷり載った海鮮丼を手頃な価格で食べられる店
    定置網漁で毎朝水揚げされる魚を、活きのよい状態で味わうことのできる海鮮料理店。三重県志摩市の英虞湾(あごわん)に面した、浜島漁港の近くに店を構えている。獲れたばかりの魚や伊勢えびが泳ぐ生け簀を見ながら紫色の暖簾をくぐると、落ち着いた雰囲気の店内にカウンター席とテーブル席が並ぶ。ショーケースと生け簀にいる魚や貝は、客の要望に沿って焼き物や煮物に調理するサービスも。人気メニューは、旬の魚がたっぷりと載った「大漁丼」(昼1300円、夜は1800円)と、丼からはみ出すほどの刺身が載った「特上大漁丼」(昼2400円、夜は2900円)。新鮮で豪華な海鮮丼でありながらも、漁網や漁船を所有する網元だからこそ設定できるリーズナブルな値段が人気の理由だ。そのほか、刺身とぷりぷりとした伊勢えびの載った「伊勢海老大漁」(3300円)も。完食したあとは、丼に豪快に載っていた伊勢えびの頭を赤だしの味噌汁にしてくれるのもうれしい。丼ものだけでなく、焼き貝やえびフライなどの定食や御膳、こだわりの一品料理も注文できる。ただし、仕入れの状況などにより昼のサービス価格での提供がない場合もあるので、事前に確認しておくと良いだろう。八代に訪れた際には、英虞湾で獲れた海の幸でお腹をいっぱいにしたい。
    色とりどりのネタがぎっしり載ったボリューム満点の「特上大漁丼」(昼2400円)
  • spot 18
    真珠工房「真珠の里」
    「真珠のふるさと」で上品な光沢をまとったアクセサリーを作る
    日本で初めて真珠の養殖が始まった英虞湾(あごわん)のほとりで、アコヤ真珠を使った体験を楽しめる施設。貝から真珠を取り出したり、アクセサリーを作ったりできるほか、魚釣りやBBQも楽しめる。
    山に囲まれた穏やかな海に、真珠養殖の筏(いかだ)が浮かぶ
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旅のヒント

  1. その1

    近鉄志摩線鵜方駅が志摩市の中核的な拠点となる。そのほかに、同じく近鉄志摩線の志摩磯部駅や終着駅となる賢島駅もある。毎時2本ずつ名古屋や大阪から電車が出ているため、アクセスが便利なエリアだ。

  2. その2

    道路網は、国道167号と260号が志摩市を縦貫している。市内ではバスの本数が少ないので、電車で訪れた場合はレンタカーもしくはタクシーの利用がおすすめ。

  3. その3

    「賢島エスパーニャクルーズ」の発着場である賢島港から、車で15分ほどの場所に「横山展望台」がある。船から見る英虞湾と展望台から見る英虞湾の景色を見比べてみるのもおもしろい。

  4. その4

    賢島にはレンタサイクルもあるので、大自然を感じながら「賢島大橋」や「横山展望台」など、英虞湾が眺められる絶景ポイントを探しにいこう。

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