かわさき宙と緑の科学館

博物館/科学館

星空散策のあとは川崎の自然を再発見。体験型の科学館

川崎では数少ない自然の残る生田緑地内に位置する科学館。川崎の地層や化石、生息する動植物の展示と世界最高水準の投影機をもつプラネタリウムがあり、星空や太陽の観察会、親子で参加できるワークショップも好評。

科学館のために開発されたMEGASTAR-3 FUSIONの投影機で映し出す星空は、まるでその場にいるような臨場感を味わえる} 科学館のために開発されたMEGASTAR-3 FUSIONの投影機で映し出す星空は、まるでその場にいるような臨場感を味わえる

川崎の子どもたちに星空を見せたい

日本の高度経済成長の一翼を担った京浜工業地帯。その主要エリアを占める川崎は、50年ほど前は大気汚染のひどい公害の町でもあった。川崎の子どもにきれいな星空を見せたいと、1971年(昭和46)に開館したのが川崎市青少年科学館だ。2012年(平成24)年のリニューアルにあわせて現在の名称に変更、川崎市を中心とした自然、天文、科学の展示とさまざまな体験を楽しめる施設となった。そのなかでもぜひ観覧したいのが「世界最高の星空」と評判のプラネタリウム。単に星や星雲を投影するだけでなく、リアルさも追求しているのが特徴だ。「アストロテラス」に設置されたコンピュータ制御の大型天体望遠鏡をとおして、夜間は天体観測会、日中は太陽の黒点やプロミネンスの観察ができるのも貴重。

日本民家園や岡本太郎美術館のある生田緑地のほぼ中心に科学館がある。プラネタリウムは科学館のマスト} 日本民家園や岡本太郎美術館のある生田緑地のほぼ中心に科学館がある。プラネタリウムは科学館のマスト

川崎の大地で力強く生きる動植物

かつての川崎は江戸の食を支える穀倉地帯であったが、第二次大戦後は東京のベッドタウンとして発展した。田畑は住宅地に変わり、自然が残るエリアは市内のごく一部となった。市内最大級の自然の宝庫が、生田緑地である。1階の展示室では、周辺の大地がどんな地層から形成されているか、市内で発見されたアケボノゾウやトドの化石(130-100万年前川崎は海だった)、多摩丘陵の北東にある生田緑地の雑木林やそこに生息する生物、魚類を含めた多摩川の生きものなどを紹介している。興味深いのは「街の自然」のコーナー。鳥類はスズメやカラスに限らず、シジュウカラ、ハクセキレイ、コサギなど意外に種類が多いことがわかる。野生のタヌキが市北部だけでなく中部の公園などに生息していることにも驚かされるだろう。

階段左の8mの地層タワーは100万年以上前からの生田の地層を解説。右は川崎市内で発掘された化石を展示} 階段左の8mの地層タワーは100万年以上前からの生田の地層を解説。右は川崎市内で発掘された化石を展示

市内に生息する鳥類や昆虫の標本も興味深い。ニホンタヌキとアライグマ(外来種)の区別はつくかな?} 市内に生息する鳥類や昆虫の標本も興味深い。ニホンタヌキとアライグマ(外来種)の区別はつくかな?

「多摩川の自然」のコーナー。川魚の豊富な多摩川だったが、水質悪化のひどい時期もあった。現在は100万匹以上の鮎が遡上する} 「多摩川の自然」のコーナー。川魚の豊富な多摩川だったが、水質悪化のひどい時期もあった。現在は100万匹以上の鮎が遡上する

MEGASTAR-3 FUSIONの投影機はここだけ

夏休みや冬休み、ゴールデンウィークはすぐに枠が埋まってしまうというプラネタリウム。投影機のMEGASTAR-3 FUSION(めがすたーすりーふゅーじょん)は、(有)大平技研と(公財)日本科学技術振興財団がこの科学館のために開発作成した世界最高水準の機器。肉眼では見えないかすかな星の光まで再現し、建築物のイルミネーションの向こうに星空が広がるなど、よりリアルで、そこに身を置いているような感覚を味わえる。山の稜線のかなたに星が自然に消えていくのは、これまでのプラネタリウムでは見られなかったシーン。生解説の月替わりの一般向け投影や、アニメーションも含まれた子ども(4-9歳)向けプログラム、MEGASTAR-3 FUSIONの機能を十二分に発揮させた投影など、さまざまなプログラムが実施されている。各種投影は、スケジュール・観覧料をチェックしてから出かけよう。

プラネタリウムのドームを太陽の大きさと仮定し、太陽系の惑星の大きさがわかる展示など、宇宙全体の構造について解説} プラネタリウムのドームを太陽の大きさと仮定し、太陽系の惑星の大きさがわかる展示など、宇宙全体の構造について解説

大人もチャレンジできるワークショップ・観察会

科学館では、市民ボランティアと一緒に企画した自然観察会や、サイエンスをテーマにした工作、観察、実験を15分ほどで行うサイエンスワークショップなどの体験型イベントも充実している。なかでもプラネタリウムでの解説とアストロテラスの望遠鏡で夜空が観察できる「星を見る夕べ」は、一石二鳥と大人にも好評だ。こちらは往復ハガキかウェブサイトからの事前申し込みが必要となる。科学館はカフェも併設しているから、飲みものや食事でゆっくりくつろぐのもいい。ミュージアムショップでは科学館らしい文具や天文関係のグッズに加え、川崎の生きものを紹介した小冊子がとても役に立つ。屋外にあるD51形蒸気機関車は人気のフォトスポット。見学者用ステップから内部を見学することができる。

親子で参加できるワークショップも実施している。子どもの発想力に脱帽してしまうかも} 親子で参加できるワークショップも実施している。子どもの発想力に脱帽してしまうかも

科学館のカフェは科学館に入館しなくても利用できる。緑地内の美術館や科学館の見学前後に寄るのもいい} 科学館のカフェは科学館に入館しなくても利用できる。緑地内の美術館や科学館の見学前後に寄るのもいい

スポット詳細

住所
神奈川県川崎市多摩区枡形7-1-2 map map 地図
エリア
川崎エリア
電話番号
0449224731
時間
9:30-17:00
※プラネタリウム投影時間はオフィシャルサイトをご確認ください。
休業日
月(祝の場合は翌日)、祝の翌日(土日祝の場合は開園)、年末年始
料金
[入館料]無料
[プラネタリウム観覧料]一般400円、高校大学生・65歳以上200円(要証明書提示)、中学生以下無料
駐車場
あり(東口140台、西口52台)
クレジットカード
不可
電子マネー/スマートフォン決済
不可
Wi-Fi
あり(かわさきWi-Fi)
コンセント口
なし
喫煙
不可
平均予算
【昼】1-1,000円
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店
乳幼児の入店

情報提供: ナビタイムジャパン

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クチコミ

  • 半日も時間は潰せない
    3.0 投稿日 : 2020.09.27
    小学生の子供とプラネタリウム目的で訪問。プラネタリウムは説明をしてくれて今時のヒーリング目的のところとは違い勉強になる。ちょうど火星が近づく頃で火星の説明もあり。ネットの事前予約ができず科学館に直接並んでチケット購入するのが時代に反している。ただ、他の展示のみどころが少なすぎてまったく時間を潰せない。手に触る展示は中止されています。
  • 高圧的で不愛想、人を馬鹿にしている。
    1.0 投稿日 : 2020.09.03
    出かけたいと思い、事前に聞きたいことがあり電話をかけました。館内の詳細を知りたかったので担当の方に電話をつないで頂きました。その男性の方で出て学芸員なのか、ただの雇われの方なのかは、わかりませんが高圧的でとても不愛想、そんなに不愛想で人を馬鹿にした電話の対応をするのなら、いっそのこと、かわさき宙と緑の科学館で働くのもやめた方が良いのではと思いました。きっとこういう高圧的で人を馬鹿にした不愛想な方は...
  • 生田緑地を訪ねて
    4.0 投稿日 : 2020.07.30
    プラネタリウムが始まる時間に合わせて入館。学芸員の解説がとても良い。分かりやすさと少しユニークな解説で時間があっという間。季節毎に楽しめると期待出来る。

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アクセス

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最寄り

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