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神奈川
川崎
KAWASAKI
川崎大師から岡本太郎美術館まで、新旧雑多な顔を持つ臨海の大都市
多摩川を挟んで東京の南に隣接する川崎市は、戦後日本の高度経済成長を支えた工業都市であり、現在は人口150万を擁する典型的なベッドタウンだ。南北に細長い地形で、市は大きく南部、中部、北部に分かれる。南部はJR川崎駅を中心とした繁華街で、歴史のあるエリア。平安時代末に建立された川崎大師平間寺は厄除けの寺として知られ、初詣の参拝者は全国でも2位、3位を争う。江戸時代に川崎は東海道の宿場町として栄え、72軒の旅籠があったとの記録もある。武蔵小杉のタワーマンションに代表される中部は、Jリーグ川崎フロンターレの本拠地である等々力陸上競技場やアリーナなどの施設があり、北部には市自慢のミュージアムが集中する。南部と北部ではまったく雰囲気が変わるのも川崎の特徴。ちなみに、海外では「スキヤキソング」、国内では『上を向いて歩こう』の歌手・坂本九は川崎の出身。JRと京浜急行川崎駅の発着メロディに採用されている。
エリアの見どころ
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HANA・BIYORI
- 1年中お花見を楽しめる、新感覚のフラワーパーク
- 「よみうりランド」に隣接する、新感覚のエンターテインメント型フラワーパーク。遊園地から直接入れる連絡口もあり、両方に入園すると割引料金が適用される。メイン施設の「HANA・BIYORI館」は、300鉢を超えるフラワーシャンデリア(吊り花)で飾られ、いつでもお花見を楽しめる。また毎日行われる「花とデジタルのアートショー」(約10分)では、空間全体が幻想的な映像世界を楽しめるスクリーンへと早変わり。館内では苔テラリウム作りなどのワークショップを開催しているほか、樹齢推定400年を超えるシンボルツリー「パラボラッチョ」やかわいらしいコツメカワウソ、カラフルな海水魚が泳ぐアクアリウムも見学できる。カフェスペースでひと休みしたら、四季の花々が咲くパーク内を散策してみよう。「聖なる森」エリアにはパゴダ(釈迦如来殿)や貴重な文化財が並び、特にお釈迦様のお骨(仏舎利)と聖髪が納められたパゴダは知る人ぞ知るパワースポットとなっている。2024年3月には、敷地内に「よみうりランド眺望温泉 花景の湯(かけいのゆ)」がオープン予定。
- スポットの詳細
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HANA・BIYORI
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川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム
- 子どもはもちろん、大人も夢中にさせるまんがのミュージアム
- 『ドラえもん』、『パーマン』、『キテレツ大百科』……誰もが知るキャラクターたちと生みの親である藤子・F・不二雄先生の、やさしさとアイデアにあふれる美術館。まんが原画や映像資料も充実し、見ごたえがある。
- スポットの詳細
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川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム
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川崎市岡本太郎美術館
- 岡本太郎の体験型美術館
- 大阪万博のシンボル『太陽の塔』の制作者であり、日本を代表する芸術家・岡本太郎。市内で開催された展覧会を機に主要作品約1800点を市に寄贈。1999年(平成11)、生まれ故郷の川崎に完成した美術館だ。
- スポットの詳細
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川崎市岡本太郎美術館
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住吉と餅陣住吉
- 大師名物はお土産とイートインで2度楽しむ
- 川崎大師山門を出ると、左側に間口の広い江戸の町屋風の建物がある。1917年(大正6)創業の久寿餅(くずもち)の老舗、住吉だ。古来より小麦の産地であった川崎の久寿餅は、小麦のデンプンを発酵して作られる。住吉のこだわりは、湧き水でデンプンを約400日間寝かせて発酵したものを、ていねいに水で洗い、のり状にした原料を蒸し上げる。もちもちとした食感は、水加減と蒸し時間を見極める職人技の賜物だ。店内は販売と喫茶コーナーに分かれているから、参拝帰りにできたてを食べるもよし、お土産に持ち帰るもよし。久寿餅は最初に黒みつ、次にきな粉をかけ、できるだけ早く食べるのがおいしくいただくコツだ。住吉から2軒目の姉妹店、餅陣住吉は久寿餅をポップな感覚でいただけるカフェ。看板メニューが「くずもちサンデー」。キューブ型の久寿餅をきな粉でまぶし、マザー牧場の濃厚なソフトクリームと北海道産のあずきを使った餡、そして黒みつを混ぜて食べる。どれも持ち味をしっかりと堪能できて、器のワッフルとの組み合わせもいい。飲みものは「黒みつラテ」がおすすめだ。濃厚な黒みつが驚くほどコーヒーにあい、やさしい味を作り出す。
- スポットの詳細
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住吉と餅陣住吉
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味の素KK川崎工場見学
- 味の素KK製品の製造工程を見学、食について楽しく学べるツアー
- うま味調味料をはじめ、調味料や加工食品でおなじみの味の素グループ。川崎工場の主力生産品の製造工程を見学しながら学べるツアーが人気だ。ツアーの最後には試飲とお土産が付く。
- スポットの詳細
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味の素KK川崎工場見学
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東扇島東公園
- 川崎の工場夜景を鑑賞できる穴場の公園
- 工場夜景で有名な川崎だが、写真で目にする夜景は工場の敷地内や公道から撮影したものが多く、じっくり撮影できるところは意外に少ない。東扇島東公園は数少ない夜景撮影スポットのひとつだ。運河を挟んだ浮島にある製油所のタンクや配管、炎を上げるフレアスタック(製油所などで発生した毒性や悪臭などのある可燃ガスを無害化するためにフレアスタックで焼却する)など、迫力ある工場夜景を観賞できる。公園は川崎マリエンから続く散歩道を1kmほど北へ行ったところにあり、芝生広場やBBQ場、ドッグラン、潮入の池、人工海浜など、家族連れで楽しめる設備が整う。砂浜にはあさりが自生し、春から夏にかけては潮干狩りも楽しめる。川崎マリエンと異なるのは目の前に海が広がり、港に停泊する大型貨物船や、ひっきりなしに行き交う小型船、羽田空港を数分おきに離発着する航空機、きれいな稜線を描く高速道路、風の塔や木更津の町の灯りなどを、潮風を受けながらぼーっと眺めることができる点。フレアスタックから噴き上げる炎の轟音も手伝って、まるで異次元の世界のよう。
- スポットの詳細
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東扇島東公園
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かわさき宙と緑の科学館
- 星空散策のあとは川崎の自然を再発見。体験型の科学館
- 川崎では数少ない自然の残る生田緑地内に位置する科学館。川崎の地層や化石、生息する動植物の展示と世界最高水準の投影機をもつプラネタリウムがあり、星空や太陽の観察会、親子で参加できるワークショップも好評。
- スポットの詳細
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かわさき宙と緑の科学館
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おつけもの慶 川崎アゼリア店
- おしんこのように毎日食べられる、日本人好みの絶品キムチ
- 「かながわの名産100選」「かわさきの名産品」に選定される、慶のキムチ。青果の卸業を営んでいた渥美さんがコリアンタウン焼肉店のキムチ職人であった城野さんの味に感激し、タッグを組んでキムチ店を始めたのが2003年(平成18)のこと。慶のこだわりは、本場韓国のキムチを目指すのではなく、漬け物文化のある日本人向けのキムチを作ること。白菜は季節によって産地を変え、調味料にはトウガラシ、ニラ、大根、ニンニク、リンゴなど従来の材料に加え、桃を配合。酸味が強くなく(時間が経つと酸味は増す)、辛さのなかに甘味とコクのある、深い味わいをもつ慶ならではのキムチが生まれる。クセになるおいしさが近所の住民の評判を呼び、いつしか行列のできる店へと成長した。王道の白菜のほか、明太子、オクラやきのこ、さつまいも、かぼちゃといった季節ごとのキムチ、小カブ、エンガワ、通販のみのイカキムチも人気が高い。市内川崎区には、旗艦店の川崎駅東口地下街の川崎アゼリア店のほかに、駅ナカ初のキムチ店でもある京急川崎駅ホーム店や工場併設直営大島上町店など計5店舗ある。京急川崎駅店および渡田新町店にはキムチの自動販売機があり、営業時間外に買えるのもうれしい。
- スポットの詳細
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おつけもの慶 川崎アゼリア店
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元祖ニュータンタンメン本舗 京町店
- ふわふわ卵とピリ辛スープが自家製麺によくからむ
- 「川崎のソウルフード」と呼ばれて久しい、元祖ニュータンタンメン本舗。1964年(昭和39)の創業以来、現在では市内を中心に45以上の店舗をもつ人気ラーメン店に成長した。始まりは、四川の担々麺を日本風にできないかというアイデアと、労働者の町である川崎のスタミナを支えたいという創業者の思いが、唯一無二の商品を作り上げた。こだわりは、麺と素材。自社工場で製造する麺はもちもち感があり、やや太めながらのどごしがよく、辛みのあるスープと実によくあう。驚くほどふわふわの卵は地元の新鮮なものだけを使用。トウガラシの赤さが気になるかもしれないが、まずはひと口スープを味わってほしい。意外にも軽い辛さで、いつの間にかペロッといけてしまう。まずは中辛から少しずつ辛味を加えて、自分好みの味を発見してほしいとは店主の弁。トッピングはお好みで、ひき肉やニンニク、チャーシュー、コーン、ニラなどがそろう。麺を食べ終わっても、もう1つ試してほしいものがある。うまみの凝縮されたスープにご飯を入れて作る雑炊だ。一石二鳥のおいしさを堪能したい。
- スポットの詳細
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元祖ニュータンタンメン本舗 京町店
人気スポット
旅のヒント
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その1
川崎市を南北に縦断する電車がJR南武線。運行本数も多く、日中には快速も運行されている。市を東西に横断する路線は複数あり、南部には品川と三浦半島を結ぶ京浜急行、中部には渋谷と横浜を結ぶ東横線と同じく渋谷と県中部の中央林間を結ぶ田園都市線、北部には新宿と小田原を結ぶ小田急線などが走っている。
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その2
観光スポットは南部と北部に分かれ、1日で回るのは難しい。川崎大師は川崎駅から歩ける距離ではなく、京浜急行大師線か路線バスでのアクセスがおすすめ。北部のミュージアムへはJR南武線の登戸駅から路線バスか、徒歩は小田急向ヶ丘遊園駅が最寄り駅となり、15分ほどかかる。
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その3
東京都心から高速を使って車で行く場合、川崎大師は首都高横羽線の大師で下りる。北部のミュージアムへは東名川崎ICが近い。南北の移動は府中街道、県道尻手黒川線など限られるので意外に時間がかかる。
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その4
正月は川崎大師、夏休みや連休中は北部のミュージアムが混雑する。大人にも人気の藤子・F・不二雄ミュージアムは予約が必要。
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