町立湯河原美術館

美術館

湯河原にゆかりのある多くの画家の作品に触れることのできる美術館

豊かな自然に囲まれ、温泉保養地としても名高い湯河原に魅せられた画家や作家、文化人は多い。竹内栖鳳(たけうちせいほう)はじめ日本を代表する画家の作品を常設展示するほか、現代日本画家・平松礼二の作品を展示する「平松礼二館」を併設している。

湯河原散策のスポットとして欠かせない「町立湯河原美術館」} 湯河原散策のスポットとして欠かせない「町立湯河原美術館」

日本を代表する画家の作品を常設展示

湯河原駅から奥湯河原方面へ向かうバスで12分、藤木川に面した静かな場所に「町立湯河原美術館」は立っている。老舗旅館を改装して、1998年(平成10)に「湯河原ゆかりの美術館」として開館、2006年(平成18)に現代日本画家・平松礼二の作品を展示する「平松礼二館」を新設し、館名を「町立湯河原美術館」に改称した。晩年湯河原にアトリエを設けて作品を描いた竹内栖鳳や、やはり晩年に湯河原に居を構えた洋画家の安井曾太郎、隣町真鶴の風景を描いた水彩画家の三宅克己などの作品を展示するほか、季節によって特別展や収蔵品小企画展などを催している。湯河原は「あしがりの とひ(土肥)のかふち(河内)にいづるゆ(湯)の よにもたよらに ころがいはなくに」と万葉集にも詠まれた温泉保養地。明治時代からたくさんの文化人たちが静養に訪れたのもうなずける。

貴重な作品も多く展示されているのでじっくり鑑賞しよう} 貴重な作品も多く展示されているのでじっくり鑑賞しよう

画家が実際に使用するアトリエを見学、感動

「平松礼二館」は、21世紀を代表する日本画家のひとり・平松礼二の作品を展示する空間。2000年(平成12)から2010年(平成22)まで『文藝春秋』の表紙画を担当したのでご存知の方も多いだろう。初期の作品から最新作まで平松礼二の世界を存分に堪能することができる。2017年(平成29)には「平松礼二公開アトリエ」をオープン。随時公開されており、制作途中の作品や画材などを見ることができる。平松画伯は実際にこのアトリエで筆を持つこともあり、本人と接するイベントなども開催される。青色、緑色、赤色など、どの色ひとつとっても、少しずつ異なる何十色もの色があることを知れる貴重な空間だ。これまでに平松画伯が表紙絵を手がけた書籍なども展示されている。

作品を間近に見ると平松画伯の繊細な筆使いがわかる} 作品を間近に見ると平松画伯の繊細な筆使いがわかる

同じように見えるがすべて違う色の皿。岩絵具の奥深さを知る} 同じように見えるがすべて違う色の皿。岩絵具の奥深さを知る

有名豆腐店の素材を使ったメニューはテイクアウトも可能

美術館内に併設された「MUSEUM CAFE and garden」は地元湯河原の豆腐店「十二庵」がプロデュースするカフェ。豆乳やおからなどをふんだんに使ったメニューがそろい、ドリンク、スイーツからご飯までどれを食べようか目移りするほど。「湯河原十二庵豆乳スープ」(600円)、「秘伝豆の濃厚ソイラテ」(600円)など毎回違うオーダーをするお客さんも多いとか。庭園に面したゆったりしたテラス席もあるほか、足湯が併設されているので、宿のチェックインまで足湯に浸かって過ごすのもぜいたくだ。店内では、湯河原近郊の画家、クラフトワークの作家等の作品を展示・販売する「art work and garden」を毎月開催している。このカフェを目当てに全国からお客さんがやってくるという人気ぶりだ。

庭園を眺めるカフェは明るく広々している} 庭園を眺めるカフェは明るく広々している

「豆乳とおからの焼きドーナツ・炒り豆プレーン」(350円)と「秘伝豆の濃厚ソイラテ」(600円)} 「豆乳とおからの焼きドーナツ・炒り豆プレーン」(350円)と「秘伝豆の濃厚ソイラテ」(600円)

自然を眺める足湯を楽しみながらお茶もできる} 自然を眺める足湯を楽しみながらお茶もできる

素通りできないミュージアムショップの品ぞろえ

ミュージアムショップでは美術館のオリジナルグッズのほかに、湯河原在住のアーティストの陶芸作品、アクセサリーなども販売している。1階の入り口すぐの場所にあり、色彩豊かなグッズたちについ目を奪われる。人気があるのは平松画伯の絵はがきや、オリジナルのミニスケッチブックなど。ミニスケッチブックは赤、黄、ピンク、緑、白など表紙の色が何色もあり、見た目もとてもかわいい。ほかに画集や手作りジャム、温泉ミストなども。どれも湯河原土産として人気が高いそう。ミュージアムショップに隣接してソファの置かれたロビーがあり、ずらりと並んだ画集を手に取ってひとときを過ごすのもよい。一日過ごしても飽きない湯河原が誇るスポットといえる。

ミュージアムショップのグッズは湯河原土産としても喜ばれている} ミュージアムショップのグッズは湯河原土産としても喜ばれている

スポット詳細

住所
神奈川県足柄下郡湯河原町宮上623-1 map map 地図
電話番号
0465637788
時間
9:00-16:30(最終入館16:00)
休業日
水(祝日の場合は翌平日)、12/28-12/31、館内作業日等(事前にご確認ください)
料金
【観覧料】
[大人]600円
[小・中学生]300円
駐車場
あり(12台)
クレジットカード
可(VISA、MasterCard、JCB、AMEX、DISCOVER、Diners Club)
電子マネー/スマートフォン決済
可(Suica、PASMO、QUICPay、iD、nanaco、WAON、楽天Edy、au WALLET、Apple Pay、PayPay、楽天ペイ、auPAY)
Wi-Fi
あり(楽天フリーWi-Fi)
コンセント口
なし
喫煙
不可(館外に喫煙場所あり)
平均予算
【昼】1,001-3,000円
滞在目安時間
30-60分
車椅子での入店
可(一部、階段のみの展示室あり)
乳幼児の入店
ペットの入店
可(カフェテラスのみ)
雨の日でも楽しめる
はい

情報提供: ナビタイムジャパン

クチコミ

  • オンチャ
    4.0 投稿日 : 2022.04.03
    県道75号沿い。割引券の提示で観覧料金100円割引。プリントアウトお忘れなく。モネ財団から貴重な「モネの睡蓮の株」を譲られ育成しているという平松礼二画伯をはじめ、湯河原や熱海所縁の画家の作品が充実。3階アトリエや庭園は撮影可能。モネ押しは一度足を運んだ方がいいかもね。リゾート地の何チャッテ美術館ならぬ温泉地の何チャッテ美術館以上の価値はあります。
  • 圧巻の湯河原梅林図
    5.0 投稿日 : 2021.03.21
    今回で二度目になるが平松礼二氏のための新館が併設されアトリエまで付設されていた。新館には彼の「湯河原十景」、企画展示室には「早春の花々」を描いた10点ほどが展示。また常設館には竹内栖鳳7点と共に平松氏による4曲二双の大規模な屏風絵「湯河原梅林図」が異彩を放っていた。なおアトリエは奥まった所にあり次回展示「睡蓮交響曲」の1部が置かれ1週間前には氏が手を加えるために来館したという。全長90mに及ぶとい...
  • カフェも併設
    4.0 投稿日 : 2020.03.08
    宿泊先の近くにあり、チェックアウト後に訪問しました。少しレトロな雰囲気もあり、絵画鑑賞をゆっくり楽しめました。またお庭があったり、その庭を眺めながらお茶ができるカフェもあり、そこで食べた朝ごはんがとてもおいしかったです。バス停も目の前にあり、便利でした。

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アクセス

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最寄り

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