真鶴岬
豊かな自然、手つかずの森が広がる景勝地はジオパークに認定
神奈川県を代表する大自然に包まれた景勝地
真鶴岬は相模灘にちょこんと突き出た真鶴半島の先端の岬。岬の200m延長上には「三ツ石」と呼ばれる岩礁があり、見る方向によっては3つの岩が並ぶように見えるのでこの名が付いている。正式には「笠島」という。三ツ石はふだんは海中から頭を出し、干潮時のわずかな時間だけ姿を見せる。左右の大岩にはしめ縄が渡されており、初日の出の撮影スポットとしても人気だ。周辺の海岸には神奈川県の天然記念物ウメボシイソギンチャクをはじめ、たくさんの珍しい海洋生物を見ることができる。真鶴岬は神奈川県立真鶴半島自然公園に指定されているほか、箱根町・小田原市・真鶴町・湯河原町・南足柄市の2市3町で構成される「箱根ジオパーク」の一部でもある。
300年以上そのままの真鶴が誇る照葉樹林
真鶴半島の先端部分は「お林」と呼ばれる真鶴町所有の広大な照葉樹林。江戸時代、明暦の大火で木材が大量に必要になり、江戸幕府の指示により15万本のクロマツをこの地に植林したことが始まりだ。明治時代には皇室御料林として保護され、1904年(明治37)には、海に樹影を落として魚介類の隠れる場所を作ったり、魚介類の生育に好影響をもたらす「魚付き林」に指定され、真鶴町の森となった今でも神聖な場所として町民に大切に守られている。うっそうとしげる森のなかには「お林遊歩道」「森林浴遊歩道」「番場浦遊歩道」の3つの真鶴自然歩道が整備されており、300~850mの散策を楽しめる。鳥の声や潮風を浴びながら爽快な気分になれる。お林は「真鶴半島の照葉樹林」として神奈川の天然記念物に指定されている。
国内有数のコレクション数を誇る貝の博物館
1915年(大正5)に真鶴で生まれ、長年にわたり貝類の収集と研究を続けた故・遠藤晴雄さんの4500種5万点に及ぶコレクションの寄贈を受けオープンしたのが「真鶴町立遠藤貝類博物館」。第一展示室には真鶴・相模湾の貝、第二展示室は日本の貝・オキナエビスコーナー、第三展示室には世界の貝、そして第四展示室は企画展コーナー・真鶴の海の生き物がそれぞれ展示されている。標本類だけでなく、貝の描かれた世界の切手や貝笛、貝ボタン、貝でできた菓子器なども見ることができ、とても楽しい。また展示室のあちこちに貝に関するクイズコーナーが設けられ、答えを解きながらその貝を鑑賞することができる。真鶴の海と磯を現したジオラマもあり、真鶴の海が豊かな生物であふれていることもわかる。
スポット詳細
- 住所
- 神奈川県足柄下郡真鶴町真鶴 地図
- エリア
- 小田原・真鶴町・湯河原エリア
情報提供: ナビタイムジャパン