赤沢自然休養林
トロッコ列車が走る「日本三大美林」のひとつで、森林浴発祥の地
美しい木曽檜の森で森林浴
赤沢自然休養林は長野県の南西部、「ひのきの里」と呼ばれる上松町(あげまつまち)に広がる針葉樹林で、「日本三大美林」のひとつとされる。自然休養林として開園したのは1970年(昭和45)のこと。標高900ⅿから1388ⅿにかけて広大で美しい森林が続く。森林のリラックス効果はかつてから指摘されていたが、日本では1982年(昭和57)に当時の林野庁が森林浴を提唱。その年の秋に赤沢自然休養林で全国初の森林浴イベントが開催され、森林浴発祥の地として一躍有名になった。現在は春から秋にかけて開園し、県の内外から大勢が自然を満喫しに訪れる。森のなかには7つの散策コースがあり、ガイド付きで歩くこともできる(3日前までに要予約)。食事処や休憩施設もあるので、一日かけてゆっくりと楽しもう。
尾張藩に守られた樹齢300年の木曽檜
赤沢自然休養林には樹齢300年以上の天然木曽檜が林立する。木曽の厳しい自然のなかで育った檜は木目が緻密で加工もしやすいことから、豊臣秀吉の時代には大阪城や伏見城などの建築用材として重宝されていた。江戸時代初期、当時の尾張藩は森林保護のために、住民の立ち入りを禁じる「留山」を設ける。それでも資源の減少が止まらなかったことから、檜、サワラ、ネズコ、コウヤマキ、アスナロの伐採を禁じた。これが「木曽五木」と呼ばれる木曽地方を代表する常緑針葉樹林だ。明治維新後は政府の所有する官林に。1889年(明治22)になると皇室所有の御料林となり、終戦後の1947年(昭和22)に国有林に移管された。赤沢自然休養林で見ることのできる樹齢300年の見事な木曽檜は、尾張藩の保護政策以後、今日まで大切に守られてきたものなのだ。
大人気のトロッコ列車に乗ろう
林業が盛んだった時代、木材の運搬と住民の足として活躍したのが森林鉄道(トロッコ列車)だ。輸送手段が鉄道からトラックに代わるとともに、1975年(昭和50)、森林鉄道もその役目を終え、以後は赤沢自然休養林にある森林鉄道記念館で活用されていた。転機が訪れたのは1985年(昭和60)。20年に一度、社殿が建て替えられる伊勢神宮の式年遷宮で、赤沢自然休養林内の檜が使用されることになり、鉄道に載せて運ばれる様子が報道され、注目を浴びたのだ。その2年後、赤沢森林鉄道として春から秋に園内で運行されるようになった。豊かな森と渓流に沿って走るトロッコ列車は、時速7km/hとゆったり。緑のシャワーと川のせせらぎを楽しみながら走る往復約25分のミニトリップは、赤沢自然休養林のハイライトといえる。客車には木曽五木の名前が付き、車内では見学スポットや歴史などを説明してくれる。
スポット詳細
- 住所
- 長野県木曽郡上松町赤沢小川入国有林 地図
- エリア
- 木曽路エリア
- 電話番号
- 0264521133
- 時間
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9:00-16:00
[赤沢森林鉄道]10:00-15:00の30分-1時間ごと
※繁忙期は9:30-15:30 - 休業日
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11月中旬-4月下旬
[赤沢森林鉄道]水、5・7・9月に各3連休あり
最新情報を確認のこと - 料金
- 無料
- 駐車場
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あり(220台)
※普通車1台600円 - クレジットカード
- 不可
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- あり(free spot)
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 可
- 平均予算
- 【昼】1,001-3,000円
- 滞在目安時間
- 120分以上
- 車椅子での入店
- 可(部分整備)
- 乳幼児の入店
- 可
- 雨の日でも楽しめる
- はい(無料休憩施設あり)
情報提供: ナビタイムジャパン