木曽路
KISOJI
山々が織りなす自然美、中山道の宿場町。ゆっくり流れる時間を楽しめるエリア
長野県南西部、木曽川に沿って南北に延びる谷あいのエリア。標高3067mの霊峰・御嶽山(おんたけさん)、中央アルプスの駒ヶ岳などの山々に囲まれた自然豊かな地域である。文豪・島崎藤村(しまざきとうそん)によって描かれた小説「夜明け前」の書き出し「木曽路はすべて山の中である」の言葉のとおり、面積の90%以上を森林が占めている山深い地域である。その山中をかき分けるように急峻な木曽谷を通る木曽路には、11宿場がおかれている。江戸時代の面影を残す妻籠宿や奈良井宿といった街並みは、国内外問わず高い人気を博している。岐阜県、愛知県、三重県を経て伊勢湾に注ぐ木曽川の源流部でもあり、阿寺渓谷や寝覚の床、小野の滝など水にまつわる名所が多いのも、このエリアの特徴である。
エリアの見どころ
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寝覚の床
- 浦島太郎も気に入って晩年を過ごしたほどの美しさ
- 木曽川の急流が創り出した奇勝「寝覚の床」。木曽の中間地点辺りの上松町に位置し、木曽川に沿って走る国道19号沿いからも見ることができる観光スポットである。迫力ある床岩まで行くには、数々の大きな岩を登らなければならず少しハードだが、巨石の間を歩いたその先には、長い年月をかけて削り出された花崗岩の造形美が広がっている。寝覚めの床は激流が花崗岩の巨石を削って流れ、岩壁を侵蝕してできたもので、その形になぞらえた名称がつけられており訪れる人々に親しまれている。そのなかでも、ひときわ目立つ床岩の上には弁天の祠(ほこら)があり、浦島太郎伝説が残る。現世に戻った浦島太郎は、諸国遍歴の旅に出て、木曽の寝覚の床に来たときにこの地の美しさにすっかり惚れこみ、毎日好きな釣りを楽しんだそうだ。
- スポットの詳細
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寝覚の床
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千畳敷カール
- 高山植物が一面に広がる! 氷河期に形成されたカール
- 駒ヶ岳ロープウェイを降りて外へ出ると、千畳敷カールの美しい景色が目の前いっぱいに広がる。千畳敷の名前のとおり畳千枚分ともいわれる緑の絨毯が一面に広がり、所どころに可憐な高山植物が咲き誇っている。カールとは今から約2万年前、地球が氷河期だった頃に、氷で削り取られたお椀型の地形のことで、圏谷(けんこく)ともいう。このお椀の底にあたる部分に遊歩道が整備されており、道の両側にはコバイケイソウ、 シナノキンバイ、チングルマ、ミヤマキンポウゲなどかわいらしい高山の花が顔を見せている。視線を上に上げれば、緑の山肌とそこに落ちる雲の影、青空のコントラストも美しい。一周は約40分ほどで高低差もそれほどなく、誰でもハイキング気分で散策することができる。
- スポットの詳細
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千畳敷カール
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駒ヶ岳ロープウェイ
- 木曽駒ヶ岳登山の玄関口。高低差日本一のロープウェイ
- 中央アルプス最高峰の木曽駒ケ岳の登山口として、また、高山植物の宝庫である千畳敷カールへの玄関口として人気の駒ヶ岳ロープウェイ。その乗り場である標高1662mのしらび平駅では、「わさびコロッケ」や山賊焼きなどの軽食を食べられ、建物内にはお土産コーナーも併設されている。ロープウェイに乗車し、7分30秒の空中散歩を終えると標高2612mの千畳敷駅へ到着。しらび平駅からの高低差950mは日本一で、気温も4℃ほど下がり、夏でも肌寒く感じるほどだ。千畳敷駅には日本一高い場所に建つホテル千畳敷のほか、お土産コーナーやカフェレストランも併設されており、記念のTシャツなどを購入したり食事も楽しめる。カフェでは中央アルプスの雪どけ水を使ったこだわりのコーヒーを出してくれる。一角にはガラス張りの展望コーナーもあり、目の前に絶景を眺めながらゆっくりと過ごすことができる。
- スポットの詳細
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駒ヶ岳ロープウェイ
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人気スポット
旅のヒント
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その1
名古屋から長野を結ぶJR中央本線が、木曽エリアを南北に通る。特急しなのは、木曽エリアでは木曽福島駅にのみ必ず停車する。ほかの駅には、一部列車のみが停車する、もしくは普通列車への乗り換えが必要なので、事前に確認をしておきたい。
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その2
車で行く場合は、中央自動車道を利用する。木曽の北側であれば塩尻IC、中央付近であれば伊那IC、南側であれば中津川ICで降りるのが良い。
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その3
阿寺渓谷は、夏季シーズンはマイカー規制が実施される。渓谷入り口付近の専用駐車場に車を停め、シャトルバスに乗って移動できる。
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