久米島紬の里ユイマール館展示資料館
日本紬の発祥地で、風土にはぐくまれた染織物に触れる
伝統が息づく久米島紬の魅力に触れる
2004年(平成16)に国の重要無形文化財に指定された久米島紬は、15世紀後半に堂の比屋(どうのひや)と呼ばれる人物が中国から養蚕産業を学び、久米島で広めたことが発祥と伝えられている。その技法は久米島から沖縄本島、奄美大島に渡り、日本全国へと広がって、大島紬(おおしまつむぎ)や久留米絣(くるめかすり)が生まれたといわれている。現在でも、琉球王国時代からの伝統的な技法が守られており、1人の織子が糸作りから織りまでを一貫して製作することが久米島紬の特徴とされている。
気軽に楽しめる染織体験がおすすめ
ユイマール館には資料展示室と同じ敷地内に工房があり、織子さんたちが実際に染織作業している様子を見学することができる。また、久米島紬の染織体験も人気で、コースター織りやバンダナ、ショールの草木染めなど子どもから大人まで楽しめる4つのコースがあり、所要時間は30分から90分ほど。コースター織り体験では、まずサンプルから好きな色柄を選び、月桃などの植物や、色とりどりの糸を何度か入れ替えながら織っていく。絣模様や格子柄など難しそうな図案でも、織子さんがていねいに指導してくれるので初心者でも安心して織ることができる。世界にひとつしかない、自分だけの久米島紬をお土産にできるのがうれしい。体験は事前に申し込みをしておくとスムーズだ。
お気に入りの久米島紬を探してみよう
ユイマール館にはショップも併設されており、ほとんど市場には流通していない貴重な久米島紬を購入することができる。反物や着物だけではなく、名刺入れや財布、アクセサリーなどの小物や、ふだん使いできるバッグやショール、かりゆしウエア(沖縄のアロハシャツ、ふだん着としても正装としても着用される)など手頃な価格のものも多く、久米島紬の素朴で繊細な風合いや、島の草木が生み出す色を手に取って感じられるのはうれしい。資料展示室とショップだけの入場も可能なので、お気に入りの久米島紬をお土産にするのもおすすめだ。
雨の日でも体験を楽しめる数少ない観光スポット
ビーチアクティビティなど自然体験の多い久米島において、長い歴史のある久米島紬の文化に触れながら体験もできるユイマール館は、天候に左右されずに楽しめる貴重な観光スポットのひとつだ。また、毎年2月6日には「2(つ)6(む)ぎ」の語呂合わせにちなんだ「久米島紬の日」に久米島紬フェアが開催されている。紬の着付け体験やファッションショーなどの催し物に加えて、特別に久米島紬商品のセールが行われることもあるので、この期間にあわせて久米島旅行の計画を立てるのもよいだろう。
スポット詳細
- 住所
- 沖縄県島尻郡久米島町真謝1878-1 久米島紬の里ユイマール館 地図
- 電話番号
- 0989858333
- 時間
- 9:00-17:00(受付16:30)
- 休業日
- 元日、旧盆、旧十六日祭
- 料金
-
【入場料】
[大人]200円
[子供(中学生以下)]100円
【コースター織り体験】2,200円
【バンダナ染め体験】2,400円
※体験料:子供は200円引き - 駐車場
- 有り
- クレジットカード
- 可(VISA、MasterCard、JCB)
- 電子マネー/スマートフォン決済
- 不可
- Wi-Fi
- なし
- コンセント口
- なし
- 喫煙
- 不可
- 雨の日でも楽しめる
- はい
情報提供: ナビタイムジャパン