ニライ橋・カナイ橋

青い空と海に吸い込まれてきそうな爽快なドライブロード

琉球の歴史が息づく地に架かる絶景橋

南城市の東部は、琉球王国最高位の聖地で世界遺産の斎場御嶽(せーふぁうたき)があるなど歴史に彩られたエリア。ニライ橋・カナイ橋もここにあり、橋の名は沖縄や奄美諸島に古くから伝わる理想郷「ニライカナイ」から名づけられている。橋とはいっても海峡や川をまたぐものではなく、断崖の上下を結ぶ連絡橋だ。その高低差は約80mあり、まるで宙に浮いているかのようなドライブを楽しめるのが特徴。そのため、通行する際は、橋の上部側(南城市知念字知念側)から下り線を通ることを断然おすすめしたい。橋上は駐停車禁止で、脇見運転も危険なので、ドライバーは橋の手前で車を停めて展望台から眺めを楽しもう。

橋上での駐停車は禁止。脇見運転も要注意

トンネルの向こうに見える海と空に感動

ニライ橋・カナイ橋は2002年(平成14)に開通した。ニライ、カナイの2つの橋と取付道路からなる全長約660mの高架橋で、それまで地理的に隔てられていた知念村知念(現在の南城市知念字知念)と知念村吉富(現在の南城市知念字吉富)が結ばれることになり、交通の便は飛躍的に向上したという。橋の上部側には全長30mほどの短いトンネルがエントランスのように設けられ、トンネル越しにニライ橋・カナイ橋と太平洋、大空が見えワクワクさせてくれる。

トンネルの向こうに広がる風景に期待が高まる

橋の全景を眺められる展望台へ

それでは実際に通ってみよう。トンネルをくぐるとすぐにニライ橋へ。海と空へ向かうような絶景に思わず息をのんでしまうほどだ。高度を下げながら左に大きくカーブを切るとカナイ橋を通過。右側に海を見ながら進むと国道331号との交差点に到着する。約3分少々のドライブだが、ダイナミックな光景に魅せられ何度も往復する人もいるという。もっとゆっくり景色を眺めたい人は、トンネルの上に設けられた展望台へぜひ立ち寄ってみよう。また、知念岬公園からはヘアピンカーブを描くニライ橋・カナイ橋の全景を見ることができ、走行中とは違った風景を楽しめる。

知念岬公園から見えるニライ橋・カナイ橋の全貌

逆光にならない太陽が真上にあるお昼頃か、絶景の朝日を望める早朝に行くのがおすすめ